馬嶋屋菓子道具店 さくらい氏インタビュー第一弾

合羽橋にあるお菓子道具専門の馬嶋屋さん。そこには型仙人と呼ばれるさくらいさんの姿があった。 ものづくりを継承しながら、業界を変えて行こうとする姿に胸が熱くなりました。ロングインタビューで第二段もありますので是非読んで下さい。

まるカリです。

この記事はじぶんがメディアとなってお仕事している面白い人たちを、取材させて頂くインタビュー企画です。

前回のヒラオカメンに引き続き、#大宮会(せら課長)の繋がりで仲良くなった合羽橋の馬嶋屋菓子道具屋店の櫻井さんに取材させて頂きました。

馬嶋屋は創業70年以上お菓子をつくる人達になくてはならない菓子を作る道具を販売しています。

戦後60年以上に渡り、和菓子の「木型」を彫り続けた職人と先人の想いを現在でも受け継ぎものづくりをしています。

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自己紹介

まる「まずは読者に自己紹介をお願いします。」

 

櫻井「自己紹介!?馬嶋屋菓子道具店 副社長の櫻井です。クッキー型が好きすぎてよく面白いクッキー型を手作りしています。よろしくお願いします。趣味は似顔絵です。

 

まる「先日の投稿見ました!色々なクッキー型作られているんですね」

 

櫻井「見て頂いてありがとうございます。少しでも話題になって、お菓子道具に興味を持ってくれると良いなとせっせと作っております。」

 

まる「櫻井さんはお菓子作りもされるんですか?」

 

櫻井「全くしません。それどころか甘いモノもあまり得意ではありません」

 

まる「意外な回答でした」

 

櫻井「お菓子作りをしてしまうと、モノづくりの自由な発想が(あれも出来ない、これも出来ないと)しぼんでしまうので、極力避けています。ヒアリングしたりはしますけどね。まるカリさんはお菓子作りしますか?」

 

まる「お菓子はたまにかな…。自宅に遊びに来る方が多いのでおもてなしの料理でセルクル(型)を使う時はありますね。お菓子はカヌレにハマって20回以上は作りました。前回うまく焼けないって質問させて貰ってたんですけど…」

 

櫻井「後で良いカヌレ型ご紹介しますね!」

 

まる「ありがとうございます。先日頂いたこの画像とても参考になりました。櫻井さんが描いたとお聞きしましたが。」

 

櫻井「はい、絵は得意なんで、あくまで中の様子は想像ですが、道具屋さんとして、道具の違いが伝わると良いなと思って…」

 

まる「めちゃくちゃ有益でした!やっぱシリコンじゃ駄目だなって。」

※インタビューのこの日、個人的にカヌレの金型を購入しました。

 

型仙人さくらいとは…。

 

まる「櫻井さんはここ(馬嶋屋)でどんなお仕事をしているんですか?」

 

櫻井「マネジメント、人事、ECサイトの運用、メディアの運用、ワークショップの手伝い、取材対応、打ち合わせ、仕入れや棚卸などその他…諸々です。木曜日はものづくりしています!」

 

まる「全部やってる!!!(笑)今回まるカリも木曜日に取材を入れさせて頂き特別にオーダーで型を作って頂いております。通常料金は3000円~5000円程度だそうです」

 

櫻井「型の複雑さによっても少しお値段変動するかと思います。まるカリさんがプロジェクトを頑張っているので特別に!」

 

 

まる「うわぁ(感動)わたしが描いたロゴが型になってる!めちゃくちゃ嬉しいです。このオリジナル型を作り出したきっかけは何ですか?」

 

櫻井「もともとはクッキー型を発注する際の試作場です。それを元に工場に発注するんです」

 

まる「国内で発注するんですか?」

 

櫻井「あぁ~これはちょっとした裏話なんですけど、ものづくりに長けている日本ですが、クッキー型は実は中国の方が上なんです」

 

まる「へぇ!中国の方がどう優れているんですか?」

 

櫻井「機械の構造上、より複雑なカタチを量産出来ます」

 

まる「知りませんでした!それにしてもこのクッキー塔全部で何種類あるんですか?」

 

櫻井「1400以上あります」

 

 

まる「把握しているんですか?」

 

櫻井「多すぎて把握出来ません(笑)棚卸しで数合わせてます。欠品しているものもあるかと思います。なのでそういうものを発注じゃなくて一部手作りしたりしてます」

 

まる「確かに中国から仕入れるのだとタイムラグがありますもんね。」

 

櫻井「話を戻すと、オリジナル型を作るきっかけはハンドメイドの展示会に情報収集に行った時にこれは市場で出てない犬のクッキー型だぞ?っていうのを見つけて、その方に聞いてみたら、クッキー型を教えているモンペラ先生(@monperamickey )という方に教えて頂いたというのでレッスンをお願いしたのがきっかけです」

まる「ポスターが貼ってましたが、ここでワークショップやられているんですね」

 

櫻井「そうなんです。モンペラ先生ってクッキー業界では有名人なんです!」

 

まる「私のよく読んでいるマカロニでも記事を見つけました」

 

 

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櫻井「オリジナル型のニーズはあるだろうなと肌感ではあったんですが、職人さんに頼むと1万は少なくともしてしまうんです。例えばホテルから季節のデザートに専用型を使うから作って欲しいと依頼があったんですが、シーズンでもデザートは変わるし、そんなに費用をかけられないと言われてしまい、それで自分がやり始めた感じですね」

 

まる「今までオリジナルだと、どんな型の依頼が大変でしたか?」

 

櫻井「大変っていうか、試されてるっていうか、面白かったのが戦闘機50個作って!みたいな依頼ですかね!戦闘機が好きな個人のお客様でした。すごい達成感もありましたし思い出に残ってます。」

 

まる「頼んだ人も作った人もマニアックですね。クッキー食べる側としては、アイシングじゃなくて、型で模様を表現するところにロマンを感じます」

 

クッキー型がメディアとなる

 

まる「今回、私がインタビューさせて頂きたいと思ったきっかけは、ご自身の事業をメディア化されている所が魅力的だと思ったからなんです。どういう意味かというと、クッキー型を売るという馬嶋屋さんの事業のひとつの商材があり。そのクッキーの型そのものがコンテンツになり、更にそれで作ったクッキーが更に口コミされていく所にメディア集客戦略の面白さを感じました。私自身もまさに友人宅に招待されて、出されたお料理やお菓子が美味しくて、自分でも作りたくて型を買うというパターンです。」

櫻井「そう言って頂けると嬉しいです。」

 

まる「櫻井さんがオウンドメディアも運用しているそうですが、戦略だったり、意識している事はありますか?」

 

櫻井「最初は特に意識してなかったんですが、型を大事に使って欲しくて型を長持ちさせる方法をお伝えしたり、道具をうまく活用する方法をお伝えしたりすることで馬嶋屋のファンになってくれる人が増えたら良いなと思ってます。」

 

まる「話題になりそうな、マツコや、とにかく明るい安村などの型を作ってますが、シンプルだけど、伝わるって引き算が難しいと思うんですよね。どうやってこのインスピレーションはわくんですか?」

 

櫻井「似顔絵が趣味って自己紹介で言ったんですが、カリカチュアっていう特徴を誇張して描く似顔絵をやってたんです。だからテレビで見たりすると、この人の特徴はこれっていう強調部分が分かるんです。それがあってかなと思いますね」

 

まる「あぁ!」

 

メディアを運用して叶えたい夢とは?

まる「じぶんたちのメディアを育てていった先にどうしていきたいですか?」

 

櫻井「フォロワー数の【数だけ】が大事というわけではないんですが、やはり認知を上げていきたいと思っているので3万人のフォロワーを目指しています」

 

まる「目標を掲げていて良いですね。その先にどんな状態を目指しているんですか?マスメディアにもちょこちょこ取り上げられていますよね?」

 

櫻井「おかげさまで。すごく有難いことです。認知を増やしたいのはお菓子型の本を出したいんです。」

 

まる「お菓子作りのレシピではなく、型の本ですか?」

 

櫻井「はいその通りです」

 

まる「お菓子型の本を出したいのは、なぜでしょうか?」

 

櫻井「お菓子作りって美味しく作る事とか、素材やレシピにフォーカスしがちなんですけど、実は道具も大事なんだよって事を伝えていきたいです。職人さんたち頑張ってるんだよって伝えたいんです。商業出版をするのにフォロワーが3万人という壁があり、それでその数字を目標に頑張っています」

 

まる「応援したくなる夢ですね!実現しそうな気がします✨皆さんも是非フォローお願いします!

 

馬嶋屋のECサイトはやばい。

 

まる「馬嶋屋さんはECサイトもあるそうですが…運用は櫻井さんがやってらっしゃるんですよね?どうですか?(気になる)」

 

櫻井「一時、月商(コショコショ)みたいな時ありましたけどね…最近は少し下がってきているかなという印象です。」

 

まる「お菓子道具のECで〇千万!って結構じゃないですか?EC立ち上げからやったんですよね?」

 

櫻井「そうです。控え目に言っても、売れてるな!とは思いました。」

 

まる「櫻井さんのにEC任せたらスゴイという事が分かりましたw何か特別にやっている事はあるんですか?」

 

櫻井「メルマガは頑張って書いてますかね。楽天で開封率を出してくれるんですけど90%の時とかあります。」

 

まる「何!!そんな面白いメルマガが読めるんですね」

 

櫻井「ECのメルマガとかだと、安売りクーポンとかSALE情報が主かもしれないけど、うちはそういうのじゃなくて道具の使い方や効果的なお手入れとかその辺をお伝えする内容を作成しています」

 

まる「良い事を聞きました!最近下がっているっていうのは景気や外的要因もありますか?」

 

櫻井「コロナ禍に比べると顕著に下がってます。やはり旅行とかアウトドアとかの趣味にとられちゃってる感じです。在宅の時は家でお菓子作る暇があったんだと思いますよ。でもプロの数は変わらないですね。」

 

まる「店舗に購入しにくる方とECだとお客さんはどちらが多いですか?」

 

櫻井「現在は店舗の方が多いですね。インバウンドのお客様、観光で地方からの日本のお客様、どちらも店舗にご来店いただけております。

 

まる「小売りをやる人がECもうまくいくコツは何だと思いますか?」

 

櫻井「お客さんのことを考えて戦略立てて育てていけるかだと思います。データは大事ですが、リアルな売り場で売れている!という事も大事だと思います。と言うのも小売りで店舗を構えて営業しているからこそ、お客さんに聞かれる事、質問される事が頭にあるんです。だから、それがデジタルでも求められている話題が分かるんだと思います」

 

まる「一人ずつお店に来て下さる方を大事にしてる事がデジタルにも生きているんですね」

 

櫻井「まるカリさんがアナログもデジタルも両方大事でファンを作るには目の前の見込み顧客に貢献していくって言ってるのを聞いてまさにそうだと思いました。」

 

まる「共感してくださり、ありがとうございます。ツールが劇的に成長してきてて、誰でもEC参入出来ちゃうからこそ大切にしていきたいですよね。」

 

櫻井「最近のECサイトについて、ネットや本やセミナーでも色々学ばせてもらってるんですが、テクニックで売るっていうマインドはちょっとやばいなって思います。」

 

まる「魔法はないですからね。ECサイトを作る事と、集客することは別ですからね…。」

 

櫻井「ですね」

 

 

SDGsな活動も!常にチャレンジし続ける馬嶋屋

 

まる「これは何ですか?」

 

 

櫻井「これはSDGsの一貫でやっていて、お客さんの使わなくなったお菓子型を回収して使える形にリサイクルして寄付したりしています。」

 

まる「素敵な取り組みですね。お客さんもお店も無理なく継続出来るというか…。」

 

櫻井「こういうアイディアが湧いたときが一番楽しいです。お客さんも捨てるのは気が引けるっていうのもあるから絶対喜ぶし、うちは集客にも繋がるし、再利用できるように加工して、子ども食堂とか障がい者施設にプレゼントしたらその先でも喜んで貰えるし」

 

まる「これだけ歴史のあるお店でも、時代にあわせて常に進化しながらチャレンジしている所が馬嶋屋さんの魅力でもありますね」

 

櫻井さん「ありがとうございます」

 

インタビュー第二段は櫻井さんのルーツと、ものづくり業界のこれからについて語って頂きました。

馬嶋屋菓子道具店 さくらい氏インタビュー第二段

 

 

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