「ずるい検索」が大ヒット!江尻俊章氏ロングインタビュー

このインタビューでは、デジタルマーケティングの第一人者である江尻さんに、新刊本「ずるい検索」についてお聞きしています。本の制作そのものがチャレンジであった、その理由や今携わっているプロジェクトについても語っています。インタビューの最後に読者への大切なメッセージがありますので是非最後まで読んでください。

「ずるい検索」執筆にあたり

この本の企画はどのようにスタートしたのか?

まるカリ「今回の企画がスタートした経緯についておしえてください。」

 

江尻「ずるい検索というのは、出版社がこういう企画をしたいのですが、本を書けますか?と持ってきたもので、実は最初はお断りしようと思っていました。」

 

まるカリ「そうだったのですか!?お断りしようと思っていたのはなぜですか?

 

江尻「勿論、デジタルマーケティングのプロとして、データ分析に長けているという自負はありますが『検索をテーマに本を書いてください。』と言われて、自分が書けるのかなという不安がありました、なので僕から見ても尊敬するブロガーや業界の第一人者が入る事で本の価値を高めようと思い、一緒に創りました。」

 

まるカリ「今回のずるい検索、検索をテーマにしながら、読者のニーズ別の章に別れてて読みやすかったし、インタビュイーそれぞれの切り口で情報の活用方法が書かれていたので面白かったです。230ものツールを紹介ってそれこそ調べるのも大変だったのではないでしょうか?」

 

「ずるい検索」江尻俊章 著 の感想レビュー

 

江尻「はい、今回230のツールがあって230のURLがあるのでサービスが劣化したり、アップデートされたりもするので、今回の制作にあたり、ミスがないかの校正を信頼できる多くの方にご協力頂きました。」

 

まるカリ「本の最後にお名前沢山載っていましたね!20万字から10万字削ったと裏話を聞きましたが…」

江尻「まさにその通りで、大変だったと思います。本当に関わってくださった皆さんには感謝しかないです、おかげさまで2ヶ月またずして4刷が決まりまして部数が1万部になることが決まりました」

 

まるカリ「おめでとうございます!ビジネス書で一万部乗るのはスゴイです。書店で面陳列されてましたもんね!」

 

本へのこだわり

 

まるカリ「ずるい検索というタイトルはどうやって決まったんですか?」

 

江尻「こちらは出版社さんが決めました。何せ、今回の出版で関わって下さった編集の方含めめちゃくちゃ優秀なんです」

 

まるカリ「キャッチ―なタイトルですよね。ツールが新しくなれば、もっとずるい検索!とか続編も出そうですね!私自身は本はまだ出した事はないのですが、出版社の役割りってすごく重要なんですよね?」

 

江尻「はい、今回の編集部のプロの拘りを感じたのが、表紙の紙を少し薄くして手に馴染みやすくして頂きました。分厚い本って開くと戻ってしまうじゃないですか?表紙の紙を薄くすることで本を開いた時に戻りづらくなっているんです」

 

まるかり「はっ!本当だ。当たり前のようにPC横に置いて読んだりしてたけど、言われてみたら気付きました!使うシーンまで想定してノンストレスになるようにつくってるんですね。」

江尻「ちなみに”もっとずるい検索”はこれを読んでくださった方にバトンを渡していきたいです。(笑)」

 

本を書く事はチャレンジであった

 

まるカリ「今回本を書くにあたって一番苦労したのはどんな所ですか?」

 

江尻「本は、以前出した事があるのですが、その本はアクセス解析で、ぼくの専門分野の本だったわけですが、amazonレビューで★1がついてしまって、出版に関してちょっと怖いという気持ちがありました。なので、この本を書くという挑戦そのものが苦労した事にあたるかなと思います。」

 

まるカリ「その恐怖心があっても尚チャレンジしたのは何故ですか?」

 

江尻「他に書く人いなかったんですよ(笑)」

 

まるカリ「ズコー(昭和コケ)」

 

江尻「っていうのは半分冗談なんですが、50歳を迎えていろんな事にチャレンジしていこうと思ったんです。若い時は失敗したら死ぬと思ってたけど、ある程度色んな事経験してきて、死なない事が分かったんで。チャレンジすることに価値があると思ってます。今この髪を伸ばしているのもそうで…」

 

まるカリ「江尻さんずっと短髪でしたもんね。どうしたのかと思ってました」

江尻「ぼく、音楽好きでレゲエ大好きなのでドレッドヘアに挑戦しようと思って」

まるカリ「ドレッド!!!!!!」

 

江尻「まるカリさん、ドレッドヘアにするのってどうするか知ってます?まず設計して、アフロにしてから、それから細く巻いてドレッドにするんです。なので第一形態でアフロ江尻も見れます。」

まるカリ「アフロ!!!www」

 

江尻「最終的につるつる江尻にするかもです。」

 

まるカリ「攻めますね。」

 

江尻「自分の本来やりたい、自分で自由に表現している人になりたいんです。」

 

まるカリ「それが、きっと江尻さんを見て来た、見ている次の若い人に影響しますね。ウェブ解析士協会の理事をご勇退されたのも挑戦し続けるためなんですね」

 

江尻「デジタルマーケティングだけに閉じこもっていたらただの老害になっちゃうし、次を担うキャリアの事も考えていかないと。ウェブ解析士協会はおかげさまで次の世代の皆さんが頑張ってくれてますし、僕自身も次のステージで視野を広げていきたいなと思っています。」

 

現在チャレンジしていること

 

まるカリ「今江尻さんがチャレンジしていること、力を入れている事について教えてください」

 

江尻「地方の企業を元気にしたいという想いで昔からずっとやっています。デジタブルプロジェクトと言って、地方のDX化強化に向けてウェブ解析士協会で費用を持ち、地方に無料でセミナーや研修を行っています。他にも高校生の情報1のカリキュラムを創ったり、東京に大学を創ったりと様々なプロジェクトが走っています。」

引用元:やさしい情報

 

まるカリ「ものすごい情報量、今回のインタビューには書ききれないですね。最近リリースされたGA4resucueなんかもそうですよね」

 

引用元:GA4rescue

 

江尻「そうです!GA4に関心持って貰うためにあえてダサいデザインにして話題性を狙ったりもしてますけど、中身はバキバキのサービスでプロフェッショナルが本質的な企業の課題を改善していくためにしっかりサポートしていける体制を作っています。

 

江尻さんの周りには優秀で魅力的な仲間が沢山

 

まるカリ「今お聞きしたように、江尻さんは沢山のプロジェクトを抱えていますが、今回のずるい検索の校正も、例えばウェブ解析士協会の分厚いテキスト作成も毎年大人数で更新されていたり、江尻さんの影響力や求心力はなかなか真似出来るものではないなと思うんです」

江尻「ん~、僕自身は求心力があるとはあまり思っていないんですよね。僕はみんなで創って『お疲れ様~!』って達成感を共有するのが好きなのでなるべく多く巻き込みたいって気持ちが強いだけです。取りまとめる方は苦労するんですけど編集者からもこんなに沢山の人よく手伝ってくれましたね。って言われました(笑)」

 

まるカリ「江尻さんの巻き込む規模が大きくて本当にびっくりするんです。」

 

江尻さん「これはぼくのメソッドみたいなものですが、常識的には3~5人くらいの安心できるチームだと統制もとりやすいし心地よいのかもしれません。でもケツを拭く覚悟で30人とか50人とか巻き込むと新しい仕事や可能性が生まれるんです。」

 

まるカリ「もう呼吸のようにやってますもんね。お互いの信頼がないと出来ないですね。」

 

江尻さん「はい。仕事だけでなく、まるカリさんとやった火鍋の会もそうですけど。あそこでも新しい繋がり生まれてくるワクワクがありますよね。」

 

まるカリ「江尻さんがハブとなりメディアとなって人と人を繋いでいく姿を、間近で見させて頂きました!是非またやりましょう!」

 

江尻さんの原動力は?

 

まるカリ「これだけアクティブにプロジェクトを推進させたり本を書いたり、チャレンジし続ける江尻さんを突き動かしている原動力は何ですか?」

 

江尻「自分で自分を大地のイメージだなって思ってるんですけど、上に色んな楽しいものが乗っかっていて、植物のように育っていく。つまり、誰かが成長するプロセスを見守ることで、ぼく自身も土の下で根っことして成長していく。そこが巻き込む原動力かもしれません。」

 

まるカリ「自分たちのプロジェクト(メディア集客スペシャリスト講座)にもお力を貸してくださり、おかげさまで継続して事業を続けることができています。」

 

江尻「成長の様子を見れて何よりです。」

 

まるカリ「ほかにも、ライフワークとして福島を盛り上げて行くというのが江尻さんの大きな原動力になってるんでしょうか?」

 

江尻「福島県いわき市を世界で一番住みたいまちにするっていうのが僕の夢です。マーケティングに携わっていてこれほど難しい課題はないし、やりがいもあります。」

 

まるカリ「夢に向かって、将来的にどんな事にチャレンジしていきたいですか?」

 

江尻「テーマパーク的な学校を作りたいです。子どもだけじゃなくて、喫茶店をやってみたいお父さんみたいな人も学校に来て、成長できるみたいな。今やっている高校や大学のプロジェクトで(仕事で)大活躍する人材を育成して、その実績を持って切磋琢磨できるような場をいわきにつくりたいです。年間100万人が訪れるディズニーみたいな場所であっても面白いですよね。それをやるには、誇りを持った方が集まって、まるカリさんのプロジェクトのようにギルド的な感じでやっていきたいなと思ってます。」

 

まるカリ「素敵な構想です。お役に立てるなら、是非何かしら携わらせて頂きたいです。」

 

本書を読む方に向けた大切なメッセージ

 

まるカリ「では、最後に本書のオススメ活用方法と読者へのメッセージがあればお願いします。」

 

江尻さん「気になるトピックスを見て、ツール使って頂きながらも、自分から情報を離れて欲しいんです。調べるだけじゃなく、体験して経験して考えて考察して、自分が情報をアウトプットする側に回ることで自分に情報が集まってきます。最終的に伝えたい事は、IT検索に頼るなっていう本でもあるわけです。」

 

まるカリ「原点に立ち返るのが大切なのですね!」

 

江尻さん「実はこれは、カンボジアにあるキリロム工科大学の猪塚さんという方のお話をしたいのですが、ウェブ解析を日本に持ってきたのが猪塚さんなんです。Googleに負けたって言って、会社を20億で売却して、カンボジアに大学を建てて、今無料でカンボジアと日本の学生に無料でテクノロジー教育を教えてるんです。」

 

 
 
 
 
 
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まるカリ「カッコイイですね!この方ですね!!」

 

 

江尻「クレイジーでしょ?元は僕のガチ競合にあたる人で対立関係にあったんですが…。私財はたいて、素敵な学校を創ってて、日本のテクノロジー強化に貢献して、Microsoftとか電通にもガンガン学生が就職しているんです。あまりにも感動してぼくもここで教えてるんですけど、実は検索すると非常に日本で評判が悪いんです。 サジェストでキリロム工科大学 怪しいとか出てくるんです。」

 

まるカリ「なぜですか?」

 

江尻「実は、大学で運営するために猪塚さんがカンボジアの国立公園の土地を東京ドーム何十個分もた50年貸借して、大学をコアに不動産事業をしているのですが、日本人向けにカンボジアの不動産を売っている同業からすると面白くないわけです。それであることない事記事に書かれて、学生が入らないようにとキリロム工科大学の悪口で攻撃してきているんです。でも彼は、本当の事を発信出来ない。何故ならば、生徒や関係者のこと発信すると、学生や関係者学生に攻撃が及ぶ可能性があるからで」

 

まるカリ「なんという…こんな事で志が潰されるのは勿体ないです。インターネットから離れてと言っているのはそういう意図があるんですね。私達は情報に惑わされて本質を見失ってはいけないという事ですね」

 

江尻「こんなにやってる人がいるのにわたしたちはそれが見えない。インターネットだけを頼りにするんじゃなくて、足で出向いて本当の事を知って発信していかないとつまらないものになっちゃうと思うんですよ。だから、事実を自分の目で見て判断するという一番大事な事を忘れないで欲しいと思います。」

 

まるカリ「はい!自分の目で見て、確かめて、大事な事が見えなくならないように生きていきたいと思います。 江尻さんロングインタビューお付き合い頂きましてありがとうございました。」

 

江尻さん𝕏:https://twitter.com/ejtter

江尻さんFacebook:https://www.facebook.com/ejtter

ウェブ解析士協会公式:https://www.waca.associates/jp/

GA4rescue:https://ga4.waca.world/

キリロム工科大学:https://www.kirirom.info/

やさしい情報:https://textbook.waca.world/jouhou1/curriculum/