皆さん自分の適材適所って知っていますか?もしかしたら、社会人になる前は「自分にはこういう仕事が向いてる」なんて自己分析をしたかもしれませんが、会社に入って忙しく過ごしていると目の前の仕事に追われて考えることがなくなっている人が多いと思います。
これから次のキャリアに進んだり、会社を辞めて新しいことに挑戦したいと考えるとき、何をするにしても自分の持っている適性を改めて理解したほうが良いです。
今回は、企業人事歴7年の私が、どのようにしたら適材適所を知ることが出来るのかについてお話します。これを読めばまだ見ぬ才能を発見することが出来るかもしれません。
目次
強み(長所)を知る
まずはじめに自分の持っている長所を知ることです。但し、いきなり考え出してもどんな長所があるのか考えましょう。まずは、自分で思いつく長所を書き出してみましょう。
既に今戸惑い始めた方いますか?もしいれば簡単にまずは以下のことについて書き出してみてください。
・過去に褒められたこと、驚かれたこと
・昔から好きなこと、ずっと続けていること
・短所を良いほうに言い換えてみる(例:落ち着きが無い→好奇心旺盛など)
長所を考える上で大切なのは物事をポジティブに捉えることです。長所の無い人間はいませんので人間にはどういった資質があって自分がどの資質を持っている(と思っている)という理解することが第一歩になります。
弱み(短所)についても知る
次は自分の短所を知ることです。能力は一定ではなく得意な部分があれば不得意な部分も必ずあります。というのも先ほど強みは自分だけで見つけるのは難しいものです。
しかし弱みや短所、苦手なことであれば誰しも簡単に見つけることが出来ると思います。弱みが分かることで改善するための努力を行えますし、反対に弱くない部分は今まで思っていなくても十分強みであるとも言えます。また能力の本質を先入観から誤って認識しているケースもあります。
これは実際にあったケースです。友人が少ないためコミュニケーション能力が無いと思ってい男性新入社員が、仕事のプレゼンテーションで、初対面の人に対して自分の考えをしっかり伝えることが出来たので、上司から褒められました。確かに友人が多い事や参加しているコミュニティが多いことは、コミュニケーション能力が高い指標にはなるかもしれません。
彼は自分のコミュニケーションは短所だと思っていましたが、それは先入観です。自分の持っている考えや知識を、相手にわかりやすく伝えることが出来るので、十分コミュニケーション能力が高い人として考えてよいと人事の立場でも思います。
第三者からの意見
また自分だけで考えるだけでなく第三者からの客観的な意見を取り入れることも大切です。自分ではこう思っているつもりでも他人からすれば違う見方もあるかもしれません。新たな一面を見つけることが出来るかもしれません。大切なことは物事の一面だけで判断することではなく視野を広げるということです。
他己分析と言われるものです。
ジョハリの窓と言って、自分も他人も知っている一面を広げていくのが大事です。他人しか知らない一面をまず聞き出して、自分が理解する事でこの窓を広げていけます。
ケーススタディーで考えておきかえる!
趣味について考える
ここまでで、自分の持っている資質が少しは分かったと思います。次は具体的な行動分析として趣味について考えてみてください。人間は好きなことをしているときはおそらく得意なことを率先して行います。
例えば旅行をするとき、気付かないうちに得意なことを率先してやっていたなんてことありませんか?メンバーを纏めるリーダー(幹事)、宿泊先を予約する人(宿泊係)、飛行機・新幹線・レンタカーなど移動手段を予約する人(移動係)、旅行先でのグルメや観光スポットを決める人(現地プラン係)、旅行スケジュールを調整する人(日程調整係)など旅行に行くには様々な役割があります。
友人との旅行で役割分担を決める際、適性を見るなんてことはしないはずです。無意識のうちに自分の好きなこと(=得意なこと)を担当することになるのです。適材適所の把握にはケーススタディを用いると分かりやすいので上手く結びつけて考えると良いです。
昔を思い出す
また似たようなケーススタディとして過去の行動も自分を理解するうえで非常に重要な要素です。特に学生時代は身近にコミュニティを形成した経験です。クラスの係を決めたり、部活動を決めたり、進学先を決めたりと人生において様々な選択をしたことは多いと思います。
結果も分かっているので今の自分にどのように影響があったか、成功だったのか失敗だったのかなどを考えてみましょう。
もちろん過去は変えられませんが今後選択しなければならないときに未来にどのように影響するのかを考えることが出来ます。
最後に
今回は自分の適材適所を知るためにどのようなことをすれば良いかをお話しました。全てを一気に行うことは難しいですが、今少し時間に余裕がありませんか?こんな時にこそ、少し考えてみると新たな発見があります。
また適材適所を理解するためのプロセスはプロジェクトを纏める際、メンバーの適性を把握しなければならないので必ず必要となりますので自分をプロジェクトメンバーに置き換えることもできます。
ここで考える経験が次のキャリアに役立つことを願っています。