プロジェクトが上手く進まないとき、配置転換で生産性を上げよう

プロジェクトの生産性をあげたいときの解決手段として配置転換を考えてみるとき、どのようにすればよいかをお話します。
「メディア」編集部

今進めているプロジェクトが上手くいっていない、人員も時間も限られている中でどうすればよいのか?

プロジェクトリーダーになったときや新しく立ち上げをするときに悩んだ経験はありませんか。

そんなときには配置転換をしてみましょう。適材適所に人を置くことができれば結果としてそのチームの士気は高まり、それぞれ今までよりも高いパフォーマンスを上げることができますから結果としてチームとしての結果も付いてきます。

ここでは人材を適材適所に配置するために必要なことについてお話していきます。

まずはメンバーのことをよく知りましょう

兎にも角にもメンバーのことをよく理解しなければなりません。

個々の能力を知ること

プロジェクトを立ち上げる際にはある程度の能力を見込んでいるとは思います。ただしプロジェクトががいざスタートしてみると、想定とは違う面も見えてきてはいないでしょうか?

人間は機械のように常に同じ能力を同じだけ発揮することは出来ませんので変わると言うことを考えなければなりません。

味覚の変化のように、昔は食べれなかったものがある日突然食べれるようになったといった経験は皆さんもあると思います。

人はどんどん変わっていきます。そのことを前提に置きましょう。

そして、相手の能力を判断するには客観的な評価が必要ですどうしても対人評価は先入観に偏ってしまい、イメージが先行します。数値やデータといったもので第三者がみても個々の能力が明らかになるようにすることが重要です。

考え方を知ること

能力だけではなく考え方も重要な要素になります。価値観は皆異なりますから、どんな目的で頑張れるのか、どれくらい高い目標を見ているのか、どんなライフスタイルを思い描いているのか、それぞれ違ってきます。

各個人の思っている方向とは違う方向に導こうとしても生産性は上がる見込みはありません。なので、プロジェクトチームの目標が、個人の目標の同じ線上のその先にあると良いですよね。

例えるなら皆さん誰もが知ってる漫画「ワンピース」で、主人公ルフィーは海賊王になると言って海を旅しているわけですが、オールブルーを目指すサンジや、世界一の大剣豪になるというゾロなど共に旅をする仲間たちはそれぞれ目標が全く違います。しかしながら海賊団としての目標については同じベクトルにあるため、みんなが同じ船に乗ってそれぞれの目的を果たします。

もちろん全てが個人の好き勝手に出来るものではないですが考え方を理解することで次の提案をしていくなどすることが大切なのです。

ポジションの役割を理解しましょう

次は与えるポジションがどういう人材を必要としているのかを考えましょう。部署、役職などでどのようなスキルが要るのかを明確にしておかなければ折角個人の力量をつかんでいても能力を発揮する場所に配置することは出来ません。

例えばスポーツで考えても野球、サッカー、バスケでも求められる能力は異なります。野球の中でもピッチャー、キャッチャー、サッカーならフォワード、ゴールキーパー、バスケならポイントガード、センターなど細かく役割がありますから今あるポジションの役割は経験、知識、能力などどういったものが必要かを理解しなければなりません。

またビジネスにおいてはスポーツのように決められたポジションだけでなく個人の適性に合わせて新たにポジションを作ることも出来ます。今いる人材にピッタリの場所が無ければ新しい場所(仕事)を作ってしまうことも必要かもしれません。

実際に配置を考えてみよう

次は実際の人員配置を検討します。

例えばあなたの部下に業務処理能力が高い人材がいて将来はマネージャーとして部下を育てて欲しいと期待しているとします。ただし単純に業務スキルが高いからといってマネージャーに向いているとは限りません。本人のマネジメント能力があるのか、そもそもマネージャーになりたいと思っているのかをきちんと精査しなければいけないのです。あなたの一方的な先入観でマネージャー像を作り上げてはいけません。

ではもし能力が高いがマネージャーの資質が低かったり、意欲がなかった場合どうすればよいか。そういった場合はその業務のスペシャリストとして配置すれば良いのです。もともと能力は高いのですからサポートに人を割くことなく、他の業務にまわすことが出来るでしょう。

ベストな人材配置とは

いかがでしたか?

生産性を上げるためには、

「個々の能力」「考え方」を知り、「ポジションの役割」をきちんと理解して配置することです。

ただし配置換えには、タイミングもかなり重要です。焦って事を進めてしまっては良い結果は出ません。

きちんと現場のスタッフや関係部署にもコミュニケーションを取った上で行うことをオススメします。

自分の適材適所について考えてみる方法