まるカリです。
この記事はじぶんがメディアとなってお仕事している面白い人たちを、取材させて頂くインタビュー企画です。
谷中キャリアカフェのオーナーであり、飲食特化の人材紹介 株式会社B-ringの社長でもある朝日よし美さんのインタビューを今回はさせて頂きました。
マザーベースプロジェクトでお世話になった事がご縁で仲良くさせて頂いてます。。
キャリアカフェについてのインタビューはマザーベースのnoteに掲載しておりますので、是非ともご覧ください。
目次
自己紹介
まる「まずは読者の方に自己紹介をお願いします。」
朝日「朝日よし美です。飲食に特化した人材紹介と谷中でカフェをやっています。」
まる「飲食業界は長いのですか?」
朝日「長いです。ずーっとこの業界です。遡ると、19歳でアルバイトをしたその時からです。すかいらーく系列の高級業態のファミレスの立ち上げスタッフをやりました。(今はなくなりました)そこで働いた経験が大きいと思います。」
まる「どのような経験があったのですか?」
朝日「本部からすかいらーくの社員が来るし、働いている人も意識高くて、バイトながらすごく楽しいやりがいのある現場でした。」
まる「学生時代や、アルバイトをするまでは何か他のものを目指していたのですか?」
朝日「いえ、ホテルの専門学校にいたのでホテルマンを目指していました。中でもホテルのBARで働く事を憧れていました。」
まる「おぉ~実は私も18歳の時にホテルで配膳のアルバイトをしていました。結婚式とか宴会とか…大変でしたが、当時時給も良かったです。ホテルで働いている人たちってカッコよく見えますよね!裏はスゴイけどw」
朝日「ははは(笑)どこもそうですよね!プロだから表では見せないけど、裏は人間関係ぐちゃぐちゃとかよくあるケースです。」
まる「なぜホテルのBARで働きたかったのですか?」
朝日「バーテンダーって人の人生の相談にのるケースが多いからそういう仕事をしたいなって思ってました。今も地域のお困りごとや悩みを解決したいっていうのがあってカフェっていう業態でやっているんです。」
まる「ホテルのバーテンダーはやったのですか?」
朝日「やりましたよ!最高でした。ホテル辞めてからも船のレストランでバーテンダーも経験しました。」
飲食業の魅力とは?
まる「朝日さんはずっと飲食業界にいるという事で、この業界で働く事の面白さや魅力を教えてください」
朝日「魅力は、お客様から「ありがとう」ってダイレクトに言われる所ですかね。本来はお金を頂いているのでこちらがありがとうございます。なのですが、お客さんからありがとうを沢山頂ける仕事というのが魅力です。目の前のお客さんが怒るか、泣くか、喜ぶか、感情を受け取ることになるので面白さです。」
まる「今言ったように、お客様に怒られる事も勿論ありますよね?」
朝日「勿論あります。私も沢山怒られました(笑)」
まる「どんな事で怒られましたか?」
朝日「外国のお客様が多かったのですが、私が無知だったから英語を理解出来なくて提供時間が遅れたりしてしまって。」
まる「それは大変でしたね💦」
朝日「でも、怒られた時が大事で、どうやって誠心誠意謝るか…で、お客様が感動までして帰って行くケースもあります。怒ってたお客さんがまた私に会いに来てくれたりするのでとても嬉しいなと思います」
まる「誠意はしっかり伝わりますね。」
朝日「17~18年やってるから、いつか分かってもらえると信じる気持ち。言い訳しない事。しつこいくらい送り迎えする。とか大事にしてきました。」
まる「飲食はお休みが不定期だったり、夜遅くまで働いたり、とても大変だと思うんですが…」
朝日「はい。この仕事は好きじゃないと出来ないと思います。お給料も安いんでね。そういう飲食業界の労働環境も今後変えていきたいなとも思っています。」
まる「凄いです。飲食業界のどこが好きなんですか?」
朝日「うーん一言で言うなら泥臭い所!」
まる「それを笑顔で言えちゃう所がカッコイイですね。」
飲食店は人で出来ている
まる「朝日さんは色んな飲食店の立ち上げに携わってきたとお聞きしましたが、どんな事が大変でしたか?」
朝日「人間関係ですね。仕事自体は大変じゃないですが、お客様相手の仕事なのに内側のスタッフに気を使う矛盾を感じる事が多かったです。」
まる「朝日さんは立ち上げ時どんなポジションが多かったんですか?」
朝日「スーパー2番手」
まる「スーパー2番手としてはどんな仕事をするんですか?」
朝日「店長とスタッフの間に立つ仕事です」
まる「朝日さんがいる事でお店はどんな風に影響しましたか?」
朝日「これは、回答ではないかもしれないけど、昔は経営者によって店が変わるんだって思ってたんだけど、店は生モノみたいに空気が変化しやすい。だから、店長で変わるし、そこで働く人で変わる。だから店長が良ければ店は育つし、潰れる店もある。その違いは、じぶんも含めそこで働く人なんだなと思います。」
まる「仕組みじゃなく人が大事だという事ですね」
朝日「仕組みももちろん同時にないと駄目になっちゃうんだけど、飲食店は人で出来ていると言って良いと思います」
まる「育つ店、育たない店の店長はどんな特徴があるんですか?」
朝日「良い店長は、人の事を考えるし、苦しさを言わない(だから2番手が必要)育たないお店の店長は体育会系で自分が中心の人。」
まる「熱意のある人が集まる方がうまくいきますか?」
朝日「そこは難しくて想いが強いとぶつかってトラブルになりやすかったりもするんですよね」
まる「スーパー2番手の出番ですね。」
朝日「そうそう、大体調整、調整、また調整って感じです。でも立ち上げは0から人間関係も構築だから決まりや文化をつくったり育てたお店が子どもみたいなもんでこれが面白さかな…とも思います。」
まる「そこがルーツになって今のB-ringを経営されているんですね」
スーパー2番手から店長になって分かった事
朝日「ある時スタッフの労働環境変えたくて自分が店長になりました。スタッフの労働環境を良くしてもそれは店長がかぶるっていうことだった。不思議と嫌ではなかったんだけど、これは解決にはなっていないと気付いた。根本から変えないとって…」
まる「(どれだけ奉仕の精神が強いんだ!)スタッフを休ませたら店長が休めなくなるわけですよね…単純に。」
朝日「飲食はいつも人手不足なの。それが原因だって思ったから人材を紹介する会社をやろうと思いました。」
まる「それがB-ringの原点になっているわけですね。会社にする前にも人材紹介をしていたんですか?」
朝日「12年前にフリーランスになって業務委託で人材紹介会社の営業をしていました。今のビジネスパートナーに「今の(朝日)よし美ちゃんならみんなが応援してくれるよ」って背中を押されて3カ月で人材紹介の免許とって立ち上げました。そろそろ3期目を迎えます」
飲食業界は変わるのか?今後の展望
まる「飲食業界を変えていきたいというビジョンを詳しく聞かせて下さい。」
朝日「飲食業界を変えていくと言っても、あまり大きなことをかかげてるわけではないのですが…飲食店で働く人の働き方を変えていき、子供達の憧れの職業にしたいというのがあります。そのためには労働環境を良くしていくことが業界をかえていくことにつながるのではと。」
まる「なるほど…子どもの頃は、ケーキ屋さんになりたい。とかコックさんになりたいとか憧れがありましたね。」
朝日「現実問題アルバイトとしては経験するけど、就職はしないっていうのが大半です。わたしは好きで働いていて楽しい仕事でしたが労働環境の悪さはどこも同じでしたし、体力的に苦しいことがたくさんありました。」
まる「人材不足で悩んだ自分の経験から、B-ringで飲食店の人材紹介を通して少しでも業界が良くなればと精力的に動いているのですね。」
朝日「今後の展望としては、飲食店がおいしいし食事を出す以外の価値が加わっていったら、いいなぁというのが、わたしの理想です」
まる「例えばどんな価値ですか?」
朝日「地域の人が集まる場所となり、子供食堂や中学生の勉強の場、シングルマザー、シングルファザー、不登校の子や、引っ越してきたばかりの家族や独身の人の居場所が飲食店になり、働く場所が飲食店になっていったら…そんな想いで私自身も飲食店をやることにしました。」
まる「それが朝日さんがオーナーを務める、現在の谷中キャリアカフェに繋がってくるんですね。」
朝日「キャリアカフェをやろうと思ったのはそういうきっかけです」
こちらの記事も是非読んでください。
https://note.com/motherbase/n/na991aa5b9fc0
まる「展望と言いながら、既にカタチにしながら行動されていて素晴らしいです。学ばせて頂きました。今後とも是非よろしくお願いします」
リンクまとめ
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