全米進出を狙う動画のプロ、山川樹里氏インタビュー

動画のプロとして、経営者として、ママとして、講師として活躍する山川樹里さんのロングインタビュー 彼女の原動力は何か?彼女のアクティブさの原点はどこか?ハリウッド仕込みの動画のプロでもあるじゅりちゃんの魅力と、メディア集客スペシャリストになるまでの軌跡をインタビューしました。
「メディア」編集部

今回は、ハリウッドで映画製作の修行をし、日本でテレビバラエティーのディレクターとして活躍、2児のママでもあるパワフルな山川樹里さんにインタビューさせて頂きました。

 

妊娠をきっかけに合同会社を設立。そして現在は育児の傍らアメリカのオンライン大学に通いつつ、動画のコンサルティングで企業にアドバイザーとして入りながら、メディア集客スペシャリスト講師もしています。

スーパーアクティブでクールな一面をもつ山川樹里ことじゅりちゃんの魅力や、メディア集客スペシャリスト講師になるまでの軌跡をたどります。

 

愛媛出身スーパーアクティブかあちゃん

まる「簡単に自己紹介をお願いできますか?」

 

じゅり「山川樹里です。愛媛の田舎の普通の家庭で育ちました!現在二児の母であり、学生であり、メディア集客スペシャリストです。(笑)映画監督になりたくて、ハリウッドに留学した経験もあります。夢破れて帰ってきましたが、現在動画のコンサルタントや講座も事業として行っています。」

 

まる「今の情報だけでかなりカヲスですね。そのバイタリティはどこで培ったのですか?親からの影響とか環境がそうだったのでしょうか?」

 

じゅり「元々新しいものが好きでした。新しいものはとりあえず試す、やってみるという性格です。(今でも)」

 

まる「じゅりちゃんと言えば私のイメージは映画好き、動画の人ですが、いつから好きなんですか?」

 

じゅり「映画に興味を持ったのは父親が洋画が好きだったのが大きいと思います。私が中学生の頃家でWOWOWに加入したことがきっかけでハマりました。それまでは金曜ロードショーや日曜洋画劇場でしか観ることのできなかった洋画が1日中やっていたことに衝撃を受けました。気が付いたら父親よりも私のほうがよく見ていたのではないでしょうか…。(笑)」

 

まる「中学生の頃から映画をたくさん観る環境があったのですね。子供のころ印象に残っている映画はありますか。」

 

じゅり「映画は小学校で観た「ジュラシック・パーク」です。語りだすと長くなります」

 

まる「スティーブンスピルバーグ監督ですね!映画語れる方凄い!手短に当時感じた魅力は何ですか?」

 

じゅり「特撮ではなく「本当に恐竜はいるのか」と思える映像が印象に残っていて、この映画がきっかけでハリウッドに行ったようなもんですね」

 

まる「まさに人生を変えた映画ですね、そこからアメリカ留学につながっていくのですか…」

 

じゅり「そうですね。高校は普通の公立校でしたけどね。その後映画について学びたく一度アメリカの大学に半年程行きましたが、父が病気になり、帰ってきました。

結局父は亡くなってしまいましたが父親が残してくれたお金と自分で貯めたお金で1年程の留学は出来るくらいになりました。1年で映画を学べる学校を探した結果見つけたのが留学先の「ニューヨークフィルムアカデミー」でした。名前はニューヨークですが場所はロサンゼルスです。」

 

まる「留学はご家族には反対されませんでしたか?」

 

じゅり「母親は自分自身がアメリカ留学に興味があったものの結婚や育児で行けなかったのもあり、私に対して反対はせず、「いっておいで〜」といった反応でした。

あと3歳、5歳下の弟も応援してくれましたし、父も背中を押してくれた気がします。」

 

まる「心温まる、良い話ですね。とても素敵なご家族です!」

 

ニューヨークフィルムアカデミーの留学経験

留学当時の樹里さん

まる「留学先のイメージとギャップはありましたか。」

 

じゅり「講義をたくさんするイメージとは異なっていて、実践が多かったです。学生の雰囲気も「The学生」といったイメージでしたが、実際は先生とフラットな関係で意見が異なるとしっかりと学生が自己主張しているのが印象的でした。関係性としては良いものです」

 

まる「留学先でのエピソードは何かありますか?」

 

じゅり「砂漠で卒業制作した時のエピソードがやばいのですが、自分でまとめてあるので興味があれば読んでみてください」

 

デスバレー 砂漠生還大作戦

 

まる「読ませてもらいました。だいぶすべらない話ですね。そんな経験生きてても出来るかどうか…そして、すったもんだありましたが、無事卒業制作も撮り終えて無事卒業されたのですね。」

 

じゅり「そうです。処女作と卒業制作は私のYouTubeチャンネルに載せています。卒業制作は謎のスイッチがあって押すと核爆弾のスイッチだったという作品です。」

 

まる「作品を制作するにあたってはどのようにイメージされるのですか?」

 

じゅり「核爆弾の作品は構想があって、私のいとこが広島にいて小学校の頃いった原爆ドームへ行った時に感じた悲しい気持ち、二度と起こしてはいけないということを表現したいと思っていました。」

まる「ハリウッドはどのような場所なのですか?なんか憧れます」

 

じゅり「映画だけではなくエンターテイメントをやりたい人が集まる場所です。スタジオがあり、制作会社や配給会社もたくさんあります。劇場もドルビー・シアター(旧:コダックシアター)やチャイニーズシアターがあったり、エジプシャンといった昔ながらの映画館もあります。ただメイン通りは観光地化していますが、メイン通りのすぐそばには高校があったりと、住んでいる人もたくさんいます。」

 

まる「ハリウッドの魅力は何ですか。」

 

じゅり「その場にいるだけでエンターテイメントです。自分も空気を吸うだけでその一員になれる気がします。スターだって身近にいます。ある日、日本料理店で食事をしていたら、ハリソン・フォードと、パートナーのキャリスタ・フロックハートが入店されました。一瞬ザワッとなりましたが、みんな押しかけることもなく食事を続けていると、ハリソンが帰り際に立ち上がり、「みなさんのおかげで、食事が楽しめました。ありがとう」と、店内にいる我々その他大勢に向けて言ってくれたのです。もうスタンディングオベーションじゃないですか?本当のスターの在り方というものを感じた瞬間でした。もちろん一発でファンになりました。ハリソンは、撮影中の生傷が絶えないスターですが、もうおじいちゃんなので、健康で長生きしてほしいです(笑)」

 

まる「女優など演じる側になりたいとは思わなかったですか。」

 

じゅり「全く思わなかったです。とにかく映画を撮りたいと考えていて、映画を撮るならハリウッドしかない!と思っていました。おそらく「ジュラシック・パーク」の影響ですね。」

 

まる「卒業後にアメリカで働くことは考えていたのでしょうか。」

 

じゅり「アメリカで働く場合はほとんどのケースで地道にインターンをするしかないのですが、卒業後にインターンが可能な期間が定まっていて私のように1年の場合は1ヶ月しか期間がありませんでした。短い期間では何もできず帰国しました。お金も底をつきたのもあります。」

 

まる「なるほど、時間的、金銭的猶予的に難しかったのですね。帰国後はすぐに就職したのですか?」

 

じゅり「いや、就職はせずにこじらせていました。当時弟が大学生で横浜にいたので、一緒に暮らしていました。働き出したのは2007年夏に私立高校の文化交流プログラムを編集者で採用されました。翌年はハワイでやるという話を聞いて、3ヶ月撮影でハワイに滞在しました。そこで女性プロデューサーと出会い、制作会社と繋いでいただきました。」

バラエティーの制作に携わり、ディレクターとして活躍

 

まる「そのタイミングで運気が巡ってきたのですね。制作会社ではどうでしたか。」

 

じゅり「当時は生意気に「テレビか、、、」と思っていました。

というのも帰国してから1〜2社で採用されたのですが、いずれもADは私一人みたいな状況、新人教育もろくに受けられないのに厳しいことばかりで、番組制作に対してあまり良い印象を持っていませんでした。ただその会社は規模が大きく、同僚とも水があって2014年ごろまで6年ほど働いていました。」

 

まる「何がきっかけで辞められたのですか?」

 

じゅり「妊娠がひとつのきっかけです。ただ元々フリーランスであったので辞めるというよりは担当番組から離れました。」

 

まる「フリーランスでやられていたのですね。職種としてフリーランスの方が多いのですか。」

 

じゅり「フリーランスであることは一般的です。社員で入社される方もいますが、社員研修を私たちのようなフリーランスが行っていて少し不思議な印象でした。」

 

まる「業界あるあるですね、じゅりさんはそこでどんなお仕事をされてたのですか?」

 

じゅり「私はAD(アシスタントディレクター)からスタートしてディレクターになりました。特技はコロコロついた椅子を並べて寝る事です。(意外と難しいんですよw)」

 

まる「スゴイ!なんか、製作現場というか、会社で寝てるイメージありますね。テレビ業界に詳しくない方に向けて、プロデューサーとディレクターの違いを教えてください。」

 

じゅり「プロデューサーは予算管理、スタッフ確保、全体の進行を決める仕事です。ディレクターは現場監督で、演出全般を管理しています。」

 

まる「プロデューサーとディレクターでは目指す人が異なるのでしょうか?」

 

じゅり「そこまではっきりとは分かれてはいないです。プロデューサーは華やかでタレントとも接点があるので、ディレクターからプロデューサーになる人もいます。ディレクターは一本一本の制作に時間をかけるので何本も掛け持つことは難しいですが、プロデューサーは複数同時進行で進めることが出来るのでやりたいことが多くなっても実現が可能なのでしょうね。現場が好きな人はディレクターになるケースが多いと思います。私は今でも現場好きです!」

 

まる「それぞれに良いところがあるのですね。テレビ関係の方に聞いたのですが、ディレクターって番組に何人もいるんですよね。以前聞いて驚きました。じゅりちゃんが感じるディレクターのやりがいを教えて下さい。」

 

じゅり「やりがいはロケが思ったよりもはねた(面白くなった)時でしょうか。バラエティを担当していたので、現場で予想外の展開が起きて撮れ高が良くなると面白みがあります。」

 

まる「ご自身の中でディレクターとして大事にしていることはありますか」

 

じゅり「嘘はつかない。やらせはしないです。」

 

まる「おぉ!」

 

じゅり「と言いながら、過去、朝日の画が欲しかった時に、早起きが嫌で夕日を逆再生で流そうとしたことがありました。当然ながらプロデューサーから怒られ、お蔵入りになりました。」

(爆笑)

まる「その発想出ないですよね。ちょっと笑える失敗エピソードですね。」

 

じゅり「悪知恵が働くんです(笑)みなさんやらせはダメですよ!!」

さかのした合同会社を設立

 

まる「続いてさかのした合同会社を設立したきっかけはどのような経緯だったのでしょうか。」

 

じゅり「会社の設立は2人目の子供の育休期間で、社員で働いていた友人がマミートラックが怖いという話になり、友人が会社を辞めたことがきっかけで合同会社を設立しました。」

 

まる「マミートラックとは何ですか?」

 

じゅり「マミートラックって、子育てしながら働く女性が、仕事の両立をしていく中で時短とか含め、昇進や昇給などの機会がなくなってしまうことです」

 

まる「確かにこれはママさんのあるあるですね。」

 

じゅり「ママでも出来ることはあるんだっていう想いで始めました。」

 

まる「会社設立にハードルなかったですか?本当にエネルギーが凄くて尊敬です。加えて今アメリカのオンライン大学に在学中ですよね。どうなってるんですか!!

 

じゅり「割と勢いとノリもありますよ。考えずにまず動きだしてます。逆に動いてないと落ち着かない人で…マグロと一緒で止まると死ぬんじゃないかなと思ってます。(笑)占い師にもそう言われました。」

 

まる「ママだからっていうの言い訳にしないし、感じさせないじゅりちゃんが好きです。2人のお子さんの育児も勿論の事、家事も事業も全部ですもんね。寝てますか?」

 

じゅり「ま、仕事熱中して寝てない時もありますけど、好きなんですよね。結局は仕事が…。ただ私にも弱点がありまして…お天気悪い日が続くとちょっと体調やメンタルにもきます。お日様にあたると復活します!」

 

まる「晴れの日貯金しましょう!!!さかのした合同会社の理念を教えてください」

 

じゅり「近所にちょっとした知り合いを作って暮らしを楽にしようという理念を持っています。ママを支援するというよりは、ママやママ予備軍に自立してもらう、そしていずれ一人になったとしてもシェアハウスを作ったりして、孤独死を防ぎたいと考えています。」

 

まる「地域の人が暮らしを楽にするとは、具体的にどういった事業があるのでしょうか。」

 

じゅり「みんなの調理実習といって作り置きを共有しようというコンセプトです。分け合って家に持って帰ろうというものです。あとは朝の給食といって地域の人が朝ごはんを食べようというものも行いました。費用は300円でパンと飲み物を提供するものです。コロナの前は多いときで15〜20名ほど参加していました。上手く広まる前にコロナの影響で開催が難しくなったため、尻すぼみで終わってしまいました。」

みんなの蝶理実習CM▲

まる「集まることに価値があるサービスなんですね。またコロナが明けて出来るときが来ると良いですね…事業を実際にやってみて感じた事や挫折などはありますか?」

 

じゅり「立ち上げた時はママコミュニティがあったので、集客について特別困ることはありませんでした。しかしコロナになり、集客する術が無いことを実感しました。」

 

まる「それで、メディア集客スペシャリストを受講されたのですね」

 

じゅり「そうです。自ら集客出来るようにならないと事業としてダメだなと思いました。」

 

まる「素晴らしいですね。プラットフォームや今のコミュニティーに頼らずに新規開拓していこうと考えたのですね。こんな時代だからこそ!ですよね。」

 

じゅり「どんな事業を展開するとしても集客が事業をしていくうえでの軸や基盤になると思いました。」

 

 

動画コンサルティングの仕事と今後のビジョン

まる「テレビディレクターのお仕事を生かして動画の編集や、動画の基礎を教えるドガキソ講座、コンサルティングもされているかと思うのですが…これからどのように事業展開されるのですか?」

 

じゅり「今は、ドガキソという動画制作の基礎をBtoCで講座で教えています。今後は、動画コンサル、YouTubeコンサルを軸にお仕事していきたいと思います。有難い事に企業からも案件を頂き、忙しいのは嬉しい悲鳴ですね。これもメディア集客スペシャリストやってたからだなと思います。

 

まる「ありがとうございます。動画コンサルやYoutubeコンサルはどういった内容なのですか?」

 

じゅりYouTubeをやりたいけど作り方がわからないという声はよく聞くので、その一助になればと考えています。映像を作ることは昔ほど難しくないので、演出や構成含め、自分がテレビで培ったノウハウをシェアしていくような感じですね。自分は業界で当たり前と思っている事を知らない方も多いので。

 

まる「アメリカのオンライン大学への入学、メディア集客スペシャリストの講師、ご自身の会社経営、動画コンサル事業など様々なことに挑戦していますが、今後のじゅりちゃんのビジョンは?」

 

じゅり「軸としては映像をメインにやっていきます。映像の仕事が大好きなのでこれからも続けていきたいと考えています。映像については自分たちのコンテンツ制作、新しいオウンドメディアを作成していきたいです。」

 

まる「やっぱり自分で作りだしたいんですね!新しいオウンドメディアとは具体的にはどんなものをやるのですか?」

 

じゅり「YouTubeチャンネルを開設します。マーケットは国内で1億人ほどですが、海外に向けていくと更に広がっていきます。日本は独特な国でありきたりな富士山、芸者と言った文化だけでなく、競馬、パチンコや東海道といったものも英語で話すことで70億人に発信していけるようになりたいです。漢字や四字熟語の成り立ちを紹介についてもしていきたいと計画しています。日本の身近にあるものを全く知らないターゲットに伝える表現者としての挑戦でもあります。」

 

まる「チャンネル開設したらすぐに教えてください。じゅりちゃんが動画のコンサルティングをしていて目指していくゴールは何でしょうか。」

 

じゅり「映像制作の楽しさを伝えたいですね。誰でも出来るということを沢山の人に感じて貰いたいです。テロップを入れるなどの小手先のテクニックではなくて、表現したいものをどのように伝えるかをこれからも伝えていきたいです」

 

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ありがとうございました。

じゅりちゃんロングインタビューのPart2はメディア集客スペシャリストの講師を目指すきっかけや、実際に受講して得られた体験談などを語って頂きました。

次回もお楽しみに。

 

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ちか&パパちゃんねる(じゅりちゃんの娘×夫のYoutubeチャンネル)

小学生でマイクラ極めつつある娘はやはりじゅりちゃんのクリエイティブの血を濃く受け継いでいます。
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