こんにちは。じゅりちゃんです。元バラエティ番組ディレクターです。
皆さん、動画コンテンツを見るときにどこに注目しますか?
ストーリーの面白さ、かっこいいショット、音楽など様々ありますね。
今日は、ナレーションに注目してオススメ番組を選んでみます。
ナレーションは、表立ってはいないことが多いですが、出演者と同じくらいに重要な要素を担っているんですよ!
目次
ディレクターオススメ!
ナレーションで選ぶ好きな番組3選
世界の車窓から
たらったったったたーららったったー♪
あのオープニング曲と石丸謙二郎さんのナレーションを聴くと、心の列車が走り出しますね!
どんな鉄道にもピッタリはまる落ち着いたトーンのナレーション。
でしゃばりすぎず、淡々と情景を描き出します。
ニュースが終わってぼぉーっとした時間。
石丸さんの声が聞こえたら、もうベッドに入らなきゃ。という気分になる。
パブロフの犬的な、一日の締めくくり。
(今は週2になってしまったようですが)帯番組って、生活リズムの一部となるので、ナレーションには、毎日聞いても飽きないような安定感が求められます。
妙に個性的すぎたら気になるし、かといって固すぎてもつまらなくなっちゃう。
石丸さんの声は耳に心地よく、しっかりと心にも届きます。
世界の車窓からは、受験勉強をしていたときに、休憩時間の時計代わりに使っていたので、私の人生の発車ベルですかね(うまいこと言った?)
ちびまる子ちゃん
ナレーションをストーリーに組み込んだ漫画/アニメと言えば!のちびまる子ちゃん。
アニメ開始当初、まる子とほぼ同じ年齢だった私は、面白くてとてものめり込みました。
毎週日曜夜6時が楽しみで楽しみで。アニメから入って、りぼんを買い始めたほどです。
天の声の立ち位置が与えられたナレーションに、冷静なトーンのキートン山田さんの声がピッタリでしたね。
要領がよく、ときに計算高いけど詰めが甘いまる子の行動に、フリをつけ、オチを与えることによって、とても見やすくなりますよね。
新しい天の声の、きむらきょうやさんのナレーションも、これから楽しみです。
逃走中
最後は、ハンターから逃げ切れば賞金を獲得できるゲームバラエティ・逃走中。
ナレーターはマーク・大喜多さん。
マークさんはオーストラリア出身で英語堪能なのですが(そのためか?)たまに日本語のアクセントがちょっと変なところがあって、それがすごくクセになります。
マークさんにしか出せないナレーションだと思います。
声質が低音で骨太なところも、ハンターとイメージピッタリ合いますよね。
恐怖を煽るだけでなく、ときにコミカルなセリフもあり、怖いのにちょっとプッとしてしまう、緊張と緩和が最高です。
私が特に好きなのは、ミッション失敗してしまってハンターが大量に増えてしまったときなどに出てくる、「このエリアに逃げ場は…ほとんど、ない!」というセリフ。
ちょっとはあるんかーい!とついついテレビにツッコミを入れてしまいます。
次回ハンター放出阻止ミッションが失敗したときに、ぜひ耳を澄ませてみてください。
まとめ
お芝居に比べて、ナレーションは、縁の下の力持ち的な立ち位置ですが、ナレーターという職業があるように、映像には欠かせない要素です。
ナレーターさんは声で芝居をします。
作品のトーンに合わせて、ときにかっちりと、ときにコミカルに声を使い分けます。
同一人物だと思えないほど幅広く使いこなす方も。
これからはぜひ、ナレーションにも注目してみてください。
サンプル紹介
以下に、全く同じカットの動画を用意。
トーンの違うナレーションとテロップをつけ、比較してみました。
ナレーションはこのように使い分けることができます。