皆に知ってほしい【ナレーションの役割とNGナレーション】

本当は誰にも教えたくない?いや、声を大にして知ってほしいナレーションの役割とNG事例。ナレーションに注目すると、撮れ高がどうだったのかまで推察できてしまう、そんなマニアックな話。動画編集ってほぼ何でもできてしまうからこそ、現場の事実に誠実につくりましょう。
「メディア」編集部

こんにちは。じゅりちゃんです。元バラエティ番組ディレクターです。

皆さん、ナレーションって意識したことありますか?
ナレーションは動画には欠かせません。

なぜ欠かせないのか、ナレーションが担う役割から考えてみます。
そして、ついやりがちな、やっちゃいけないナレーションについてもお話します。

動画をこれから制作するという方の参考になれば幸いです。

ナレーションの役割と禁じ手、3つのポイント

情報の補足とまとめ役以外の大切な役割がある

動画におけるナレーションの役割は、主に2つ。
情報の補足と、まとめです。

でもそれだけではありません。

私が考えるナレーションの最重要役割は、「視聴者を飽きさせない」これに尽きます。

例えば、インナーマッスルを鍛えることの重要性について。
専門家の先生のインタビューを撮影。

すごく丁寧に、専門的に、15分間お話してくれました。
それを動画にしましょう。

さて。
視聴者は15分間、1人の人が喋り続けることに耐えられると思いますか?

答えはNOです。

そこでナレーション。

専門家の先生のお話を分解して、理解が複雑な箇所やまとめを、ナレーションで行いましょう。

こうすることで、動画も間延びせずにコンパクトにまとめられ、視聴者の集中力も途切れません。
(イラストや筋トレ映像と併用することで、より飽きない構成になります)

視聴者は考えたくない!

難解な話はよほど興味がない限り、人はついてきません。
それは、考えたくないから!

衝撃の事実だけど、ご自身に置き換えてみてください。
小難しい番組って見るのつらくないですか。

私は、番組の進行と自分の理解がズレると、もうそこでチャンネル変えちゃいますね。
ネット動画なら離脱です。

だからこそ、ナレーションが重要です。

ナレーションで補足やまとめを行って、理解をサポートするためです。

やっちゃいけないナレーションがある

理解の補足やまとめと前項でお話しましたが、やっちゃいけないナレーションがあります。

それは、視聴者を誘導するナレーションです。

もちろん、意図を汲み取ってもらうように素材を並べ替えるのが、編集です。

でも、ナレーションを使って視聴者の受け止め方を誘導するのはいけません。

例を挙げます。(ドキュメンタリーの場合)

1:好ましくない例

泣いている子がいます。
そこに一言「Aちゃんはお友達が引っ越してしまって悲しいのです」とナレーションが入りました。

こうすると、Aちゃんが物言わぬうちから、視聴者には、お友達と離れて悲しいんだという印象がついてしまいます。

これはあまりよくなくて。
Aちゃんが言ったセリフに対して、補足のナレーションをつけるべきです。

2:ナレーションをつけるとしたら

このシーンにナレーションをつける一例を以下に。

  1. Aちゃんが泣きながら「悲しいよ」
  2. ナレ「Aちゃんは悲しくて泣いているみたい。どうして悲しいのかな?」
  3. Aちゃん「お友達が引っ越しちゃったから」
  4. ナレ「仲良しのお友達だったんだね。元気を出して」

これだと、Aちゃんのセリフを活かしながら、ナレーションで整理しています。

どちらの演出も、結果としては同じ。
でも、現場の素材を生かしている後者の方が、誠実でリスペクトがあります。

もし、Aちゃんが何も言わなかったとしたら?

お友達と離れてしまったんだという状況がわかる画を使ったり、少しでも現場の素材で成立するように工夫しましょう。

ナレーションはあくまで補足とまとめです。

3:禁じ手

誘導ナレーションの行き着く最悪のパターン。
それが、ヤラセです。

思ったのが撮れなかったから、本当はAちゃんの泣いてる理由違うんだけど、お友達と離れたことにしよう。

そんなことできるの!?と思うかもしれませんが、編集と誘導ナレーションでできてしまうことが多いのです。

それやっちゃうと、私って神?みたいな気分になっちゃって。
ヤラセまっしぐら。

撮れたものが最初の想定と違うなんてことは、しょっちゅうです。

事実を捻じ曲げるのではなく、だからこそナレーションの力を借りて、状況を整理し、伝わりにくい箇所を補い、できる限り事実に誠実なものを作ることを心がけましょう。

編集してる時点で、制作者のフィルターにかけているので、100%の事実ではありません。

強い画で盛り上げることは大切ですが、一度フィルターにかけているということを忘れず、倫理観を保っていきましょうね!

まとめ

いかがでしたか? 動画編集というと、動きがあってかっこいいテロップ!のようなイメージがありますが、文字で補うよりもナレーションの方が圧倒的に理解度に貢献できます。

でも、最後の誘導ナレーションは、陥りがちな罠なので、本当に気をつけましょう。
ヤラセ、ダメ、ゼッタイ!

サンプル紹介

また、全体のトーンもナレーションで変えることができますよ。
カットは同じですが、ナレーションとテロップを変えています。

ナレーションで選んだオススメ番組3選は以下より

声に注目してみよう!ナレーションの魅力を感じる番組のススメ