こんにちはまるカリです。
先日フリーランスというワードがTwitterでトレンド化していました。
その方の投稿はあげませんが、内容としては、会社の中で業務委託でも、残業したり、頑張って貢献してきたのにいきなり解雇を知らされるというものでした。
(この方の契約内容や会社側の状況などを知らないのでここでは触れません)
ただ、この投稿がバズったのは理由があって、これはフリーランスにおける超あるあるな課題なのです。
フリーランスのなり方はケース様々と思いますが、経営の知識、経理の知識、税務の知識、法務にめちゃくちゃ長けているっていう人は少ないでしょう。
どちらかというと、専門的スキルの高い方の方が多いと思います。(私も少しずつ勉強しましたが、そうでした)
目次
フリーランスの種類
フリーランスにも種類があります。
①専門家、各種コンサル、士業、などの企業のブレーンとして専門のスキルを問われる提案型の仕事をする人。
②企業の中の人材では手が回らない事を助ける請負型の仕事をする人。
③自分の開発したサービス(システムやアプリ)を企業に導入してシステムが仕事をしてくれる人
今回は最も多い②のタイプの人に起きやすい問題についてお話していきます。
請負型のタイプで、そもそも構造の段階で「え!?」となる人もいるので補足説明をしておくと…
会社という組織が窮屈だな、とかもっと自由になりたいなと思って、何の知識もないままにフリーランスになると不自由過ぎてショックを受けます。
何故ならば、請負になるという事は、会社の中にいるよりも立場上弱くなるからです。(だから契約で自分を守るんだけど…💦)
企業と対等に契約を巻いていない場合、不利な条件を飲まされたりすることがあります。
こんな経験ありませんか?
コンプリートしてる人もいるかもしれませんね。
まるカリもフリーランス時代に、100万近く入金されなかったケースがあります。
契約を巻いていなかったので、勉強代だと思って諦めました。
フリーランスで企業とのトラブルはなぜ起きる
根本の原因は、クライアントとフリーランス側での認識の齟齬だと思います、
フリーランス側が案件欲しさに出来ない事を出来ると言ったり、クライアントの要求や要望をしっかり理解しないまま曖昧に案件を請けると後で苦労します。
クライアントの期待は自分が思っているよりも大きいです。期待値を超える仕事が出来るのか考えてから引き受けましょう。
(むずいよね…。)
これはフリーランス側のレベル感の問題だけではなく、クライアント側が価値を理解していないという問題もあります。
知らない人からしたら簡単そうに見えることでも、実際はそうではない事というケースはよくありますよね。このギャップは案件が走る前に埋めておかないと、フリーランス側が疲弊します。
何をどこまでやるのか?何を期待されていて、どんな価値提供に対して、報酬を払ってくれるのか?トラブルを回避するためにも契約を巻くのが効果的です。
というか、契約巻きましょう
ところがこの契約書の作成がフリーランスにはなかなか難しい。
今まで会社員だった人はやってもらってた事を自分でやる必要が出てくるわけです。
企業対自分は勿論のこと、フリーランス同士でも契約は必要です。
契約書のどこを見たら良いの?
弁護士さんに頼んでひな形を作っておくのもオススメですし、案件ごと都度確認して貰えるのがベストですが、そうもいかない場合もあります。
最初フリーランスなり立ての時は相手の契約書のひな形をお借りして、読み込んで問題があればその箇所を相手に修正してもらうという方法が一般的です。
契約を巻く前に相手が分かりやすいように条件を具体的にしっかり掲示しておければベストです。
契約書は勿論全てに目を通す前提で、今日はフリーランス側がチェックすべきポイントを解説します。
※請負いで仮定しています。
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報酬: 報酬は何の納品物に対して払われるのか明確にします。また、支払いのタイミングや方法についても確認しておきます
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仕事内容: 契約書には、具体的な仕事内容や作業範囲を明確に記載した方が良いです。契約者の責任範囲も明確にすることが重要です。
請負の場合は納品や作業完了ベースで契約履行されます。なので、いつまでに何の作業をするのか具体的に明確にしておきましょう。
例)コーポレートサイト制作 4月15日12時まで 100万円でお願いします。
↓
上記だけだと怖いですよね。納品物の条件などを具体的にしていく必要があります。
・コーポレートサイト制作(全25ページうち、TOPページ以外は同じデザインでテキスト流し込み)
・WordPressを希望
・要件定義書なし
・入れたいテキスト要素あり
・システムの導入が必要なページなし
・テスト環境や本番サーバー、独自ドメインはクライアント側で準備あり
・100万円(税込み)末締め翌月払い
・デザインの差し戻しは2回まで
・TOPのメインビジュアルのみオリジナルで作りこみ要(素材支給あり)
・データー納品+公開作業発生
最低でもこのくらい。
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納期: 納期は、適切な期間を設定すると共に、相手側の遅延によって遅れた場合はこれを延期してもらえるのかどうかも確認しましょう。納品出来なかった場合の遅延損害金が発生したりしないかもチェックします。
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知的財産権: 作成物の著作権や知的財産権については、契約書で取り決めがあります。クライアントが作成物を商用利用することを許可するかどうかについても考えておきましょう。
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機密保持: クライアントから提供される情報は、機密保持契約に基づいて適切に取り扱う必要があります。期間なども見ておきましょう。
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締結期間: 契約書には、締結期間が含まれることがあります。保守運用やメンテナンスなど、定額で毎月お金を貰っている場合は契約期間の設定や任意解除規定がないか見ておきましょう。
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契約解除: 契約解除については、いつまでに書面で連絡するのか?を決めたりします。これがあればいきなりの不当解雇などにはなりません。
- 競業禁止規定:芸能人なんかに多いですが、一定の期間この業界の同じ仕事しないでくださいね。みたいな縛りで仕事が制限されやすいので注意が必要です。「競合する事業」範囲を明確にするとか、交渉の余地があります。
座組の確認もした方が良いですね。
親会社の契約によっては三次請けや四次請けが出来ずに自分の先に作業が切り出しが出来ないというケースもあります。
まとめ
契約書は必ず巻きましょう。
何も読まずにサインするような事はしないで、必ず項目ひとつずつ目を通しましょう。
Googleで検索すれば難しい法律用語の解説もあります。
フリーランスの1人でも多くの人が「こんなはずじゃなかった。」とならないように、少しでも役に立てれば嬉しいです。
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おまけ弁護士さんに言われた名言
若きまるカリ「なんで契約書巻かないとダメなの?仲の良い社長さんだから口約束でよくない?」
弁護士「仲の良い人だからこそ、契約ちゃんと巻くんだよ。あのね、仲が良くてトラブル起きないなら、弁護士の仕事なんていらないよ」
若きまるカリ「は~。そうね…」
弁護士「ぃゃ日本で年に何人離婚するか知ってる?約50万件ね。」
若きまるカリ「はい。巻きます。ちゃんとやります。」