フリーランスになるため会社を辞める前にしておくべき準備とは

社会人を辞めてフリーランスになる前にやるべきことをまとめました。フリーランスになる前に是非読んでください。
「メディア」編集部

こんにちは。企業人事歴7年のおーじんじ(OH人事)です。

みなさんフリーランスになる前にしっかりと準備はされていますか?

もちろん仕事をする上でのスキルはしっかりと磨いて、人脈も築いて、フリーランサーとしてジャンジャン稼ごうという青写真は描いているでしょう。

しかしながらフリーランスになるにあたってはそれだけでは足りません。

今回は会社を辞める前にしっかりとしておくべき準備を人事の立場からでお話していきます。

辞める前にすること

貯金

フリーランスの収入は安定しているわけではありません。実績や実力があったとしても会社員ほど安定してキャッシュを回すには時間がかかる場合があります。

会社員であれば毎月決まった日にしっかりとお給料が支払われます。

残業代など+αの部分もありますが基本的にはある程度収入の計算がついているでしょう。

 

見込んでいた収入が無くなっても困らないようある程度の期間(半年や1年ほど)の貯金はしておくに越したことは無いです。

 

クレジットカードを作る

フリーランスになるとクレジットカードの審査に格段に通りにくくなります。

それは「○○という会社に所属する■■」と「個人事業主の■■」では信用度合いが全く違います。

 

会社員のころはキャッシュで生活していて貯金もあるし困ったら作ろうと考えているといざ必要になったときに困ることになります。

 

またクレジットカードはポイントが貯まるので経費をカード払いすればメリットは大きいです。

 

加えて引っ越しも審査が降りなくなる事があります。

社会的信用がないと、引っ越しもしづらくなることを簡単に覚えておきましょう。

特に現在会社の物件に住んでいるなどする場合は退職後に引っ越すことが決まっているため注意が必要です。

ローンを組む

クレジットカード同様に信用が下がるため難しくなります。

 

貸す側からすれば破産したときにどうしようもなくなる個人事業主よりも毎月しっかりと気給料をもらっている会社員のほうが回収が楽だからです。

会社員で借金が払えなかった場合には会社に裁判所や市区町村から債権差押さえの通知がきます。

この通知を会社が受け取ると会社が第三債権者となり給与の一部を差押さえて支払うことになるのです。

 

またローンの借り換えをするときも同様ですので金利をよくみて検討してみると良いです。

 

会社を辞めた後すること

失業保険を申請を検討

とにかく開業当初は安定しないため会社員として働いた恩恵には預かったほうが良いです。

これから開業するのに必要ない!なんて思わず万一に備えておくことが良いでしょう。

 

ちなみに自己都合の退職では申請後3ヶ月の給付制限がありすぐもらえるものではありません。

支給額は退職直前の6ヵ月の給料の平均に対して45%~80%を90日~150日受給できます。

 

金額も大きいですし支給までのリードタイムを考えたら早めにしておくべきです。

 

健康保険を切り替え

転職経験がある方は分かると思いますが健康保険を切り替えなければなりません。

また切り替えることが出来る保険は複数あります。

 

・会社の健康保険を2年任意継続

・市区町村の国民健康保険に加入

・特定の職業の人が加入できる国民健康保険組合の健康保険に加入

 

どの健康保険にするかは金額次第です。

任意継続の場合は今の給与明細に載っている健康保険の金額を2倍してください。

今までは会社と折半していたので全額個人負担となります。

また市区町村の国民健康保険は収入に応じて保険料が変わるので今の収入をベースに市役所に確認すればすぐ算出できます。一部HPに計算式を載せている場合もあるので住んでいる自治体へ確認しましょう。

国民健康保険組合の健康保険もHPにて確認することが出来ます。

 

国民年金を切り替え

会社員の社会保険は健康保険と厚生年金がセットですがフリーランスの場合、健康保険と国民年金は別になりますので手続きが必要です。市区町村の役所で手続きが出来ます。

なお国民年金は厚生年金と比べてかなり手薄です。

そのため国民年金のみで過ごすと老後の年金が少なくなりますので「付加保険料」や「国民年金基金」について検討をオススメします。

 

またiDeCo(イデコ)などの個人型確定拠出年金もあります。

 

会社員と違って退職金が無いフリーランスだからこそ老後の備えは早めにしておくべきです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は人事の立場で考えるフリーランスになる前にしておいたほうが良い準備についてお話しました。

会社員とは違い、世間での信用度が大きく異なる点、会社で今までやっていた保険関係を全て自分でやらないといけない点がポイントです。

今回は保険であったり、お金のことが中心でしたがこれ以外にも確定申告の準備であったり、見積もり、請求書などの経理に関するものや名刺、ホームページなども準備する必要があります。

個人事業主は会社のバックオフィスに関すること全てを自分でやる事になりますのでしっかりと準備をして望みたいですよね。