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「人間中心」のマーケティング3.0【シリーズ:コトラーのマーケティング4.0を読む(その6)】

メディア編集部のタツカワです。「コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則」を引き続き読んでいきます。この記事では、マーケティング3.0について解説します。マーケティング3.0は「人間中心」のマーケティングです。30年以上前にマーケティング3.0を先取りした男が日本にいたので、次回ブログで解説します。
ギルドプロジェクト

こんにちは、メディア編集部のタツカワです。

 

コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則」を引き続き読んでいきます。

「顧客」から「人間」に

マーケティング1.0では、「いい製品を安く大量に作る」ことが重要でした。

「製品中心」のマーケティング1.0【シリーズ:コトラーのマーケティング4.0を読む(その3)】

一方マーケティング2.0では、「消費者のニーズに合わせて商品を作って販売する」ことが重要でした。

「顧客中心」のマーケティング2.0【シリーズ:コトラーのマーケティング4.0を読む(その4)】

そして1990年代から確立されてきたマーケティング3.0では、製品を超えた「ストーリーや共感」が重要になります。

 

「ストーリーや共感」で、顧客の人間的感情を動かす必要が出てきたのです。

 

今までビジネスとは関係ないと思われていた要素も差別化要素に

先ほど、マーケティング3.0では「ストーリーや共感」が重要になると書きました。

 

人は何かにストーリー性やドラマ性を感じると、それに共感して感情移入するものです。

 

だから、大昔から小説や演劇、テレビができてからはドラマやアニメがいくつも誕生してきたのです。

 

「ストーリーや共感」が重要になると、マーケティング1.0とマーケティング2.0ではビジネスに関係ない、ある要素も差別化要素になります。

 

例えば「社会貢献」です。

 

ある製品を購入することで誰かの力になれる、もしくは会社全体で社会貢献に取り組んでいるとわかると、それがストーリーになります。

 

ストーリー性を感じると、消費者の感情が動くわけです。

 

もちろん、ストーリー性を感じるのであれば、必ずしも「社会貢献」である必要はありません。

 

製品を作り出す過程、もしくは製品を手に入れると自分の人生がどう変わるかといったところでも消費者の感情が動きます。

 

大事なのは、ただ単にニーズを満たすだけでなく人間的な感情を動かすことが重要になってきたということです。

 

マーケティング3.0を30年以上先取りした男が日本にいた!?

マーケティング3.0で有名な会社と言えば、appleやユニクロが有名です。

 

appleは、ipodやiphoneなどの製品を通じて数々の新しい生活様式を提案して、人々の人生に新たなドラマをもたらしてきました。

 

特にスマホは、人々の生活の中で当たり前のものになりました。

 

ユニクロは、不要になった服を買取り、世界中の難民などに届ける事業を行っています。言うまでもなく、「社会貢献」事業です。

 

ただ、実はマーケティング3.0が提唱される30年以上前から、マーケティング3.0を先取りした男が日本にいました。

 

その男が作り出した商品は、ある街の代名詞になりました。また、「社会貢献」を体現した男でもありました。

 

次回の記事で詳しく解説します。

 

3iモデル

3iモデルの「3つのi」

最後に、マーケティング3.0で重要な、3iモデルについて解説します。

 

マーケティング3.0では、「ブランド」、「ポジショニング」、「差別化」のバランスが大事とされています。

 

ブランド・アイデンティティ=「ブランド」×「ポジション」

 

製品のポジションを明確にします。それにより、ブランドを認知してもらいアイデンティティを獲得します。

 

ブランド・インテグリティ=「ポジショニング」×「差別化」

 

消費者がブランドを信頼するよう、ブランドに対して誠実さをもつことです。

 

ブランド・イメージ=「ブランド」×「差別化」

 

ブランドが消費者の感情的ニーズを満たすことです。製品の機能を超えて、消費者の感情に訴えかけます。

 

 

では、この記事を終わりにします。次の記事ではマーケティング3.0の事例について解説しますので、お楽しみに!