子どもに合った幼児教室を見極めるポイント

幼児教室に通う子どもが増えているとよく聞きます。決して安くはない入会金やお月謝を払うなら親や子どもに合ったお教室に通いたいですよね。そこで体験授業の際にお教室を見極めるポイントはどこにあるのかをお示ししたいと思います。
「メディア」編集部

今、乳幼児教室が熱い。

こんにちは、ほっしーです。

突然ですが、習い事に通う子どもが増えていることをご存知でしょうか。

文部科学省による平成30年度「子供の学習費調査」に依れば、私立学校(幼稚園、小学校、中学校)に通う子どもにかける教育費は増加傾向にあり(詳しくはこちら)、全ての家庭ではありませんが、世帯収入によっては、子どもの習い事等への支出が増えていることが推定されます。

特に、巷のママの間では「乳幼児教室」に通う子どもが増えているとよく聞きます。人気のお教室は支店も増えているにも関わらず、体験授業が1カ月待ちとか。。

将来のお受験を見据えてという理由だけでなく、昨今のコロナ渦においては、幼稚園や学校に通うことが出来なくなったことをきっかけに、オンラインでも学習や遊びを出来る環境を求めた親子が入室を決めたという方も多いとのことです。

私は日々のワンオペ育児から少しでも解放されたいというヨコシマな理由から入室をした親なのですが、一口に「乳幼児教室」といっても、実に様々な種類や理念があることを知りました。

以下では、約10カ所に及ぶ乳幼児教室の体験授業を経て抱いた雑感をお示しすることにより、入室を検討されている方への判断材料の1つとなれば幸いです。

乳幼児教室の主流は「知育系」

ここでいう「知育」とは、いわゆるお受験向けの勉強とは一線を画します(お受験にはお受験に特化したお教室に通う必要があります)。

対象月齢2カ月から参加できる教室では、体幹が育つ抱っこの方法、ベビーマッサージ、目の運動等のカリキュラムがありました。また、ある教室では赤ちゃんをバランスボールに乗せてユラユラさせてうつぶせ寝の練習をしたり、引き上げ(手を持って起こす)運動等、月齢5カ月くらいまでは赤ちゃんの基本的な発達を促す取り組みが殆どです。

月齢6カ月くらいからは、椅子と机が用意され授業形式になっていきます。ご挨拶、季節のお歌、カタカナ平仮名、フラッシュカード(単語カードを1秒に1回のスピードでめくっていく)、積み木、ボールを転がす、など、少しお勉強的な要素が出てきますが、受験用というよりも、言葉を発する前から沢山の語彙をインプットすることによって、発語を促すものです。

また、先生とのご挨拶や椅子に座って(抱っこされて)じっとしている、親と目と目を合わせて会話する、等のしつけやコミュニケーションのベースとなる内容も多いです。

月齢が進むにつれ、数字、空間認識、絵を書く、論語の暗唱などのお勉強の要素が加わるものの、基本的な考え方としては、脳を刺激して発達を促すというスタンスといっていいと思います

子どもに合うお教室の見分け方

体験授業の段階では、各教室での授業内容には重複する部分も多く、内容だけを見るならば大差はないかもしれません。

それでは、子どもに合ったお教室を選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。

私は、先生にこんな質問をしてみることをおススメします。

「子どもが困った行動をした時、先生はどのように対応なさりますか?」

困った行動とは、おもちゃを舐める、投げる、椅子に座りたがらない、、等です。

当たり前ですが、お教室には先生方が教育の基礎としておられる「理念」があり、カリキュラの内容よりもここが子どもに合っているか見極めることが重要かと思います。

上記の質問はその理念が分かりやすく表れるところですし、家庭でのしつけの方針と合うかもチェックできると思います。

私の体験談として、とあるお教室では、おもちゃを舐めることは禁止、親が手を制御するように、と言われる一方、他の所では「制御なんてとんでもない。他人に迷惑をかけない限り叱らない育児をして欲しい。」と言われました。

また、1日100回子どもに愛情を伝える、1日8秒抱きしめる等、上記の質問から派生して子どもへの愛情表現の方法にまで話を広げることが出来ると、よりお教室の差別化が図れると思います。

気になる通塾費用など

入会金3万、月謝2万(教材費除く)が相場かと思います。決して安くはありませんよね。。乳幼児の頃は親が希望する習い事をさせる場合が多いのかもしれませんが、成長するにつれ、子どもがやりたい習い事を追加でさせるのであれば、どんどんと教育費は増えていきます。世帯収入と子どもの習い事の数は正の比例関係にありそうです!

まとめ

習い事の中でも乳幼児教室が支持される理由は、知育と言いながらも、しつけや信頼関係の構築といった家庭と社会生活において根本的に重要な点を親子で見つめなおす場所といっても良いかもしれません。だからこそ、お教室の理念に共感出来るかどうかをしっかりと見極めていくことが重要かと思います(以上)