オンライン飲み会、飽きてない?全国の居酒屋をバーチャル訪問できる「イキツケ」が面白い

オンライン飲み会、経験しましたか? Webを使って飲むなら、オフラインでは経験できない価値がないと、コロナ後はなかなか利用しないかも。 そんな固定概念を打ち砕くべく開発したオンライン居酒屋「イキツケ」は、単純なオンライン飲み会を超えた、新たなコミュニケーションのカタチをつくるサービスです。
ギルドプロジェクト

オンラインだからこそできる飲み会がそこにある

緊急事態宣言が全国的に解除され、街を出歩く機会も増えたのではないでしょうか?
外出自粛の期間、職場の仲間や友人たちとオンライン飲み会を試してみた方、多いと思います。
でも、もしかすると数回やってみてもういいや!と飽きたと感じる人もいるのでは?

かくいう私も、仕事仲間はもちろん、学生時代の友人や家族など、さまざまな人たちとのオンライン飲み会に参加したり主催したりしました。
ZoomやWhereby、Remoなど、そのとき旬のツールを利用しながらやってきましたが、最初は珍しく楽しいけれど、やっぱリアルで会う方が楽しい!
オンラインで飲むなら、オフラインでは経験できない価値がないと、コロナ後はなかなか利用しないかも。

そんな固定概念を打ち砕くべく開発したオンライン居酒屋「イキツケ」は、単純なオンライン飲み会を超えた、新たなコミュニケーションのカタチをつくるサービスです。
外食が自由になってからもツカエル「イキツケ」について、レビューします。

同じ飲食を共にでき、オンラインで一体感を演出できる

イキツケは、Web上につくられた店舗から、気になるお店を見つけて入店すれば、お店が開店する日時にあわせて自宅に飲食物が届くサービス。お店の開店時間には参加者全員がオンラインで乾杯して、コミュニケーションを取ることができます。

通常のオンライン飲み会だと、自分でお酒や食べ物を準備し、それぞれが好きなものを好きなペースで食べるため、気楽さはあるものの事前準備が面倒というデメリットもありました。
リアルの飲み会の良いところは、みんなで同じ空間や飲食物を共有することで、一体感が生まれる点にあると思います。
その点イキツケでは、好きな飲食物を提供するお店を見つけ事前エントリーしておくことで、飲み会にあわせて飲食物が届くので、「飲み会用のおつまみどうしよう?」とか「カメラ映えするお酒、何にしよう・・」という余計な心配は不要。

事前に届く飲食物の一例

とはいえ、飲食物は好きなものを自分で用意したいという人には、特別飲食物を提供しない店舗もあるので、さまざまなニーズに合わせた利用ができそうです。
(リアルな居酒屋で持ち込み自由なお店ってありますね。そんなイメージで利用も可)

全国の逸品が楽しめ、エリア情報なども聞ける

リアルのお店じゃなく、オンラインで飲むメリットは、ずばり「距離」の概念を超えられることです。
外出自粛制限が解除された現状においても、県境を越えた移動は制限されていることもあり、気軽に遠方の飲食を楽しんだり、観光を楽しんだりするのが難しい状況。

イキツケは、“オンライン居酒屋”というだけあり、地元に根差したグルメが提供されていたり、実際に訪れないと経験できないような「体験」が提供されることもあります。

たとえばGW期間中に開かれたお店に「Web有田陶器市 訪問ツアー」というものがありました。
佐賀県有田市で毎年開催される有田焼の陶器市が、今年はコロナウイルスの影響で開催延期となり、有田市は急遽Web上に陶器市を開くことを決定。
「Web有田陶器市」というECサイトをつくったのですが、陶器のことをまったく知らない人はどれを買えばいいのかわからない。
そこで、イキツケ上で訪問ツアーと称し、地元の方の案内を受けながら、地酒を飲みながらWeb有田陶器市を訪問する飲み会を開催。

地元の人しか知らない情報を得ながら、焼き物の知識も得られ、満足のいく有田焼のショッピングが体験できました。

同席したお客さんのなかには、「陶器は好きだけど佐賀県には行ったことがない」という人も多数いて、距離を超えた交流ができる楽しさがあると感じました。

テーマ型のお店で、趣味仲間と出会える、つながれる

オンライン飲み会は、通常自分が知っている仲間を集めて開催しますが、イキツケだと新たな出会いもあります。
もちろん、友だちや同僚を誘って入店することもできますが、単身で気になるお店に入店し、そこで出会わせたお客さん同士とお話しする楽しさが、リアルの居酒屋のようでおもしろいです。

気になるお店を見つけて予約するだけ

たとえば、過去に開店した「激辛調味料を食べ比べできるシビレル居酒屋」では、激辛好きの人たちと、激辛トークができました。
唐辛子農家の方がつくった調味料を複数試しながら、どんな料理になんの調味料が最適か、など、共通のテーマで初対面の人と会話することができ、新たな出会いと発見がありました。

居合わせたお客さんと仲良くなり、都内の激辛居酒屋の情報を教えてもらうなど、好きなものを通じて人や情報とつながることができ、単純なオンライン飲み会の域を超えた交流がありました。

誰でもお店をつくることができ、会いたい人にWebで会える!

そして、新規性を感じたのが、誰でもイキツケ上に店舗をオープンできる点です。
かくいう私も、猫が大好きでリモートワークしている間に猫に癒されたい!という欲望のままに、「オンラインねこカフェ」というお店を開店してみました。
まったく初めての店主体験で、知り合いだけしか来店しないかな?と思いきや、新規のお客さんからも予約が入りました。

画面の向こうで遊ぶ猫ちゃんをただ愛でるだけのオンラインねこカフェ。好評につき第二弾を6/12開催

さらに、営業自粛で開店できていない、リアルのねこカフェのオーナーさんともつながることができ、気になるキーワードをもつ人たちと主導的につながることができるのも、メリットだと感じました。

苦しい状況にある飲食店を応援できる

「イキツケ」では、飲食提供を前提にサービスが作られていることから、自分が支援したいお店と連携しながら、イキツケ上で飲食提供し、苦しい状況にあるお店の支援もできます。
徐々に営業時間が拡大されていますが、一定の距離の確保や感染対策の徹底などで、飲食店は依然として苦しい状況にあることには変わりはありません。
自分が“行きつけ”だったお店がなくならないように。
より多くの人に、自分の“行きつけの”味を知ってもらい、全国のファンを増やせるように。

イキツケは、単純な「オンライン飲み会」の枠にはまらない、社会課題の解決にまで踏み込んだサービスでもあるのです。