LPのCVRを最大化する3つの要素

BtoBにおけるランディングページ(LP)のコンバージョン率(CVR)を高める方法について、研究レポートをご紹介します。
「メディア」編集部

少し前の記事になりますが、「WACULテクノロジー&マーケティングラボ」が発表した「縦長LPはコンバージョンに寄与するのか?BtoBにおけるランディングページ(LP)のベストプラクティスに関する調査」という研究レポートがありますので、そのレポートのご紹介と解説をします。

 

研究レポートの詳細についてはこちらをご覧ください。

https://wacul.co.jp/lab/b2b-lp-best-practice/

 

最もCVRが高いのはファーストビュー完結型のLP


研究レポートは調査の内容や考察などが書かれており、割とボリュームのある内容となっていますので、ここではいきなり結論をご紹介します。

 

最もCVRが高いのはファーストビュー完結型のLP。さらにファーストビュー内にコンバージョン(CV)ボタンを配置したサイトはCVRが高い。

 

レポートの調査結果として紹介されていたのは、上記のように「ファーストビューで情報が完結しており、CVボタンはファーストビューの中央に配置すべき」といったものでした。

 

また、CVボタンのテキストに「まずは資料請求」や「3分で分かる(商品名)の資料ダウンロード」のような補完的文言を付帯させた場合に、補完的文言が付帯していないサイトよりもCVR平均で約1.45倍の向上効果が見られたそうです。

 

それでは調査内容について細かく見ていきましょう。

 

LPの縦の長さはCVRとは無関係

調査結果によると、BtoBのLPにおいては縦に長いLPよりも次の3つの要素がファーストビューで満たされているLPのほうがCVRが高い傾向にあったとのことです。

  1. サービス名の明示
  2. サービス概要の明示
  3. CV(CTA)ボタンの設置

 

これらの3つの要素がファーストビューで満たされているサイトとそうでないサイトのCVRの平均値を測定した結果、前者のファーストビュー完結型サイトのほうが約1.64倍も高かったとのことです。

 

CV(CTA)ボタンはファーストビューの中央部に配置する

上記のとおり、ファーストビューにCVボタンが設置されている場合にCVRが高くなる傾向があるようですが、さらにこのボタンの配置位置についても比較調査した内容がありました。

 

CVボタンがファーストビューの中央に配置されているサイトと、ヘッダー部分などのファーストビューの中央以外の場所に配置されているサイトでCVRの平均値を算出したところ、前者のほうがCVRが約1.32倍高かったとのことです。

 

CV(CTA)ボタンに補完的文言を付帯する

さらに、CVボタンが単に「資料請求」のように書かれていた場合よりも「3分でわかる資料ダウンロード」や「まずは資料請求」のように「資料請求」という言葉を補完するような文言がついているサイトのほうが、CVR平均で約1.45倍の高い効果が確認されたそうです。

 

まとめ


研究レポートの結論としては以下のようにまとめられます。

 

BtoBサイトのランディングページ(LP)において、CVRが最も高くなる要素は次の3つです。

 

  1. ファーストビューで完結させる(サービス名、サービスの概要、CVボタンを配置)
  2. CVボタンをファーストビューの中央の目立つ場所に配置する
  3. CVボタンの文言は単語で終わらせるのではなく補完的な文言も含めたボタンにする

 

このような結果になった考察として、ユーザーには「まずは資料を見てみたい」「営業に話を聞いてみたい」といったニーズがあり、ファーストビューでそのニーズに的確に応えることでCVRが高くなった、とあります。

 

上記3つの要素はどれも比較的容易に実施できるものですので、自社でLPを新規作成する際や既存のLPを見直す際の参考にしてください。