こんにちは!webディレクターのサイヤです。
「作って欲しいものがうまく伝えられない」
「初めてデザインを依頼したいけど、どう依頼していいのか分からない」
「毎回、納期に遅れてしまう
デザイン依頼した時このようなトラブルにあったことはありませんか?
よくあるトラブルとしてデザインを依頼した時、
・イメージしたデザインに仕上がらない
・デザイナーやディレクターとのコミュニケーションがスムーズにいかない
など依頼者と制作者の間で、何かしらのトラブルが生じてしまうケースがあります。
今回は、デザインを依頼する時のトラブルを避けるために、制作の現場で起こりやすい間違いを5つピックアップして、依頼者が気をつけておくべきことをご紹介したいと思います。
このポイントをおさえれば、無駄な制作工数が減り納期遅れを防ぐ事にも繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
完成イメージや求める効果、そして外せない理由を伝える
デザインの事はよく分からないので「オシャレにセンスよくお任せ」などと発注したら仕上がりがイメージと違ったという経験はありませんか?
デザインを依頼する場合も
・完成イメージ
・制作する理由
・求める効果
をはっきり伝え、仕上がりイメージをお互いに合わせることができます。
デザインイメージとして「落ち着いた」「エネルギッシュな」「ガーリーな」「スタイリッシュな」といった抽象的な擬音語のキーワードだけ伝えるのもトラブルをまねく原因にもなります。
イメージを伝える際は、サンプルになるようなデザインやラフスケッ、ワイヤーフレームも共有する事をおすすめします。
私がデザイナーにwebサイトのデザインを依頼をするときは、ワイヤーフレームとサンプルサイトを共有しています。
ワイヤーフレームは、まず手書きでラフスケッチを書き、その後AdobeソフトのXDやIllustratorというというソフトを使用して作成します。
PowerPointやgoogleスライドでも作成可能ですが、関係者が理解できれば手書きでも問題ないと思います。
ワイヤーフレームはwebページのレイアウトを決める設計図です。
作成する目的は情報設計を行うことなので、ワイヤーフレームが綺麗に作られていることよりもサイトをどう構成したいのか、目的は何か整理されていることが大切です。
各関係者の確認を取りながらベースとなるワイヤーフレームができると、その後の作業もスムーズに進むことが多いです。
デザインのサンプルに関してはWebデザインのリンク集があるので、その中からイメージに近いものを探しています。
<参考サイト>
MUUUUU.ORG
イケサイ
ズロック
ウェブ・ファインダー
社内での合意は事前に決裁者への途中報告も欠かさないこと
担当者の意向に沿って制作したものの、最終段階で決済者からNGが出ることがあります。
このようなトラブルを避けるために、事前に社内でしっかりとデザインやコンテンツについて確認するようにしましょう。
例えば担当者Aさんとデザイナーが進めていた最終段階のデザインを見て
・Bさん「この表現は法務としてNGです」
・Cさん「この画像は使用許可が出ていないから使用NGです」
・Dさん「仕上がりが目的とは異なるのでやり直しです」
・Eさん「もっと優しいイメージで作り直して欲しい」
など、最終段階になって社内の様々な人から意見が出てしまい、ふりだしに戻るということになりかねません。
デザイナーの意見としては社内での合意は事前に取り、デザインの依頼をしていただきたいところです。
デザイナーに依頼する方は、制作が始まったら途中経過も社内に都度報告し、仕上がった後に作り直しがないように心がけてください。
デザインで使用する素材の解像度や著作権を確認する
デザインで使う写真やロゴは高解像度のデジタルデータを用意するようにしてください。
低解像度のデータを高解像度にすることは至難の技です。
依頼主が素材を用意するときは、画像の解像度やデータ形式などをデザイナーにしっかりと確認した上で素材の共有するようにしましょう。
素材に関しては使用許諾の確認も大事なポイントです。
例えばインターネット上でアップされているものを許可無く使用すると、権利を侵害する恐れがあります。ネットで検索で見つけた素敵な画像を使用許諾なしにダウンロードして使用するのは言語道断です。
また市販の素材集などにおいても使用の規定があります。
人が映った写真を使う場合は他者のプライバシーを侵害していないかどうかを慎重に確認する必要があります。
制作期間は余裕をもったスケジュールを設定する
時間をかける=クオリティ高い物ができる、というわけではありませんが、デザインの作業は皆さんが思っている以上に時間がかかります。
短い期間になればなるほど質は落ちる傾向があります。
そのため、なるべく制作スケジュールは余裕をもって設定してください。
デザイナーも作業スピードを上げるために日々工夫をしているのですが「明日までに」「今日中に」といったお願いはなるべく避けてほしいです。
あなたが、上司からと退勤前に「23時までに資料5パターンよろしく」言われたらどうでしょうか?
どうしても急な変更が必要なこともあるかもしれません。
そんな場合も、制作時間を長めに確保しておく事で急な変更や修正にも対応することができます。
デザイン修正の依頼は具体的な理由を添えて
デザイン修正の依頼を行う場合
「◯◯と△△の順番変えて」
「◯◯部分のデザイン無しで」
と曖昧な修正指示ではなく、
「△△を目立たせたいので、◯◯と△△の順番変えて」
「◯◯の部分は段階を踏んで情報を公開していきたいので◯◯のデザイン無しで」
など具体的な理由を添えて修正指示を伝えるようにしてください。
指示通り修正する事もありますが、
理由が分かる事によって違う魅せ方を提案できる場合があります。
「◯◯の部分は段階を踏んで情報を公開していきたいので◯◯のデザイン無しで」
という理由付きの修正指示であれば、情報を段階的に見せていくデザイン提案をデザイナーが考えることができます。
修正指示の出し方によってデザイナーの力をさらに引き出すことできます。
まとめ:よいデザインを作るのは依頼者と制作者の共同作業
他にもデザインを依頼するコツはありますが、上記のことを気にしながら制作を進めると、かけなくてもいい手間や無駄が大幅に削減されます。かけなくてもいい手間や無駄が減少される事でデザイナーは集中してクオリティの高いデザインをすることができます。
お互い協力しあって納得のいく成果物が完成させましょう!
【おまけ】
デザイナーではないけどもデザインの基本を勉強したい!という方はこちらの本がおすすめです。
デザインの基礎を学びより良い成果物を完成させましょう。
◯ノンデザイナーズ・デザインブック
◯なるほどデザイン