コロナショックで大変!育児しながらリモートワークする方法

私は仕事の関係上、産後1か月から職場に復帰し、さらに1歳になるまで子どもを保育園に預けられなかったため、子どもが家にいながら1年間仕事をしてきました。 家に子どもがいる状態で、どうやって仕事をすればいいのか? 私が1年間試行錯誤して得た、自分なりの心構え&やり方をお教えします。
ギルドプロジェクト

こんにちは!
私は現在2歳の子どもを育てながらリモートワークを実践している働く母です。

小さな会社を経営しているのですが、起業してこれからがんばるぞ!というタイミングで妊娠・出産するという経験をしました。(リモートワークというよりも、リモート経営?)

仕事の関係上、産後1か月から職場に復帰し、さらに1歳になるまで子どもを保育園に預けられなかったため、子どもが家にいながら1年間仕事をしてきました。

現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、出社制限をされている企業は多いと思います。さらに、子どもを学校に通わせたり保育園に預けられず、家族全員で「Stay Home」しているお宅も多いと思います。

家に子どもがいる状態で、どうやって仕事をすればいいのか?
私が1年間試行錯誤して得た、自分なりの心構え&やり方をお教えします。

1.「できない」と割り切る

最初にお伝えする内容としては拍子抜けしてしまうテーマかもしれませんが、まずは子どもがいる状態で、オフィスで働いているときと同じパフォーマンスが出せると過信しないことが大事です。

「この作業であれば1時間あればできる」と見積もったとしても、子どもが家にいると何が起きるかわかりません。
「ママーみてー」「ごはんー」という“カマッテ攻撃”や、寝ている間に済まそうと思っても号泣で起きてなだめるのに数時間・・といった“夜泣き怪獣”など、子どもの形態は百変化。不測の事態はおこるものです。

そんなとき「なんで邪魔するの!」と子どもを叱っても発展性はありません。

育児期間でも仕事は大事。でも子どもの面倒をみるのは、母親であるあなたの責務であり、他人に任せることはできないことでもあります。

もちろん、会社であなた自身に任された仕事は、まっとうすべきタスクです。

特にキャリア女性は、ミッションを100%達成するために無理をしてしまいがちです。

ただ厳しいことを言うようですが、会社のタスクはどんな重要なミッションであっても代替可能なはずです。

他のメンバーに頼ったり、クラウドソーシングなど外注サービスなどを利用することで、あなた自身の作業を削減することは可能です。

子どもが家にいる間だけは、仕事は基本的に「できない」と割り切り、できなかったときに無駄に自分を責めないこと。

一回自分を責めると、子どものせいだ・・というマイナスのスパイラルに陥りがちで家族の雰囲気も悪くなり、結果的に仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。

2.仕事ができるタイミングを見つける

そんな状況でも、仕事ができる時間を確保することは必要です。

子どもの年齢や性格などによって、1日の過ごし方は異なってくるでしょう。まずは1日、子どもと過ごしてみて、作業ができる時間を割り出します。

具体的には、昼寝の時間や就寝後。早起きして子どもが起床する前の時間を作業時間に充てるのもよいでしょう。

1日の中で、大体何時ぐらいにどれくらいの時間仕事ができるのか。ざっくりでよいのでスケジュールをつくりましょう。

そして、集中して作業ができるタイミングをある程度見極めたら、メンバーに自分が稼働できる見込みの時間を伝えておきましょう。

一緒に仕事をするメンバーに与えるストレスを最低限にできるよう、「待ち」の時間をなるべくつくらないようにすることも大事です。

あなたの「確認」や「承認」がないと進まない業務はなるべく短時間で早めにレスできるようにし、あなた自身が「作業」しなければならない業務は、比較的時間を長めにとれる時間帯でこなるようにしましょう。

ただし子どもが寝ないからといって、自分や子どもを責めないこと!(繰り返し)

3.自分が抱えているタスクを可視化し、共有しておく

「この時間に仕事をしよう」と予定を確保していても、不測の事態はおこるもの。
どんな状況にあっても、プロジェクトを滞らせることは避けたい。

そんなときに、スムーズにメンバーや上司などにヘルプを求められるよう、自分がもっているタスクを全員で共有できるようにしておきましょう。

幸いにも今の時代、クラウドサービスを利用してタスクの可視化を図っている企業も増えています。

自分が担当になっている案件は、常に最新の状況を伝えていくようにし、あなた自身のスケジュールも共有カレンダーでオープンにしておきます。

参考までに私の会社では、Backlogでプロジェクトを管理し、Trelloでタスク管理、Slackでその時々の状況共有、Wherebyですぐに打ち合わせできるようにをするなど、複数のツールを使い分けています。

これからとりかかろうとしていた仕事を関係者全員に把握してもらい、万が一、動けなくなった時にスムーズにとりかかってもらえるよう、準備をしておいてもらうことが大事です。

4.協力者・応援者を増やす

ここまでも伝えてきたとおり、子どもが家にいる状態で仕事をするのは、なかなか難しいものです。

子どもがそばにいると、オンラインミーティングで改まった会話をしているときに子どもがカットインしてくる…などということも、防げないケースも出てくるでしょう。

そんなときに気をもみ、周りの人に迷惑をかけているのではないかとイライラしてくる状況を避けるために、あなた自身の育児を理解・応援してもらう環境づくりも大切だと思います。

子どもを職場の人たちに紹介し顔を覚えてもらう、雑談をするタイミングで子どもとのエピソードを軽く話すなど、子どもがいる状況をオープンにしていき、仲間を増やしていくと、気持ちはだいぶラクになります。

良くも悪くも、今はリモートワークが推奨される世の中。
あなたと同じように、子どもを家に置きながら働く父・母はたくさんいます。

そういった状況だからこそ、社内をはじめ、親密にしている取引先との打ち合わせなどに、子どもがいる状況を把握してもらいながら打ち合わせに参加するなど、実践してみても良いかもしれません。

もしかすると、同じ悩みをもつ“同士”として共通の話題ができ、新しい関係性やビジネスを生み出すきっかけになるかもしれません。

子どもが自宅にいる状況を「仕事の妨げになる」ととらえず、新しい関係性の構築の機会と割り切れば、今の状況も楽しむことができるのではないでしょうか?

育児×リモートワークの経験は、これからの代えがたいキャリアになる

子どもが家にいるなかでのリモートワークは、とにかくストレスも多く、耐え難い状況も出てくるかと思います。
でも、どうか自分ができないことを責めたり、子どものせいにしないでほしいです。

食事をつくりながらオンライン会議、散歩をしながらメンバーへのメール返信‥など、負荷の多い働き方を経験した人にしか身につかないスキルがあると思います。

この先、人手がどんどん必要となり、副業やリモートワークが当たり前な世の中になったときに、同時進行でまったく別のタスクをこなす人材の能力が必要となってくるでしょう。

今の状況をマイナスに考えすぎることなく価値ある経験ととらえ、一緒に頑張って育児もリモートワークも両立させましょう!