情報端末の普及や通信網の整備により、誰でも手軽にSNSを楽しめるようになっています。
その一方で、俗に炎上と呼ばれる、軽率な書き込みに対する攻撃的な批判が集中する事態に見舞われる可能性があることを注意しなければいけません。
SNSを快適に使いこなすためにも炎上する理由や予防、対処の方法について詳しく学びましょう。
目次
軽率な書き込みや商業目的の宣伝は炎上しやすい
SNS炎上は、違法行為を自慢したり他者のプライバシーを侵害するなど、投稿者の行為に大きな問題があることで起こるのが旧来の常識でした。
しかしSNS炎上の経緯は多様化し、ステマと呼ばれる商業目的の宣伝行為も炎上の原因になっています。
ステマはステルスマーケティングの略称で、一般的な感想に見せかけた宣伝行為のことです。
広告と異なり、個人的な感想を装った宣伝なので誠実ではないと反感を買いやすい傾向があります。
だまし討ちのようなイメージがあることから批判の対象になりやすいです。
ステマを行った本人はあくまでも商品やサービスを宣伝することが目的であり、そこには世間を混乱させたり悪事を自慢するなどの意図はありません。
しかし、ステマを見た側は、個人的な感想に見せかけた宣伝に対して「自分は騙された、嘘をつかれた」と感じてしまいます。認識の違いがSNS炎上に至ると言えます。
文章表現や話題に細心の注意を払うことが炎上を避ける決め手
同じ内容でも表現で感じ方が異なる
SNS炎上はまったくの言いがかりで起こることも稀にありますが、その多くは炎上するだけの合理的な理由があると言っても過言ではありません。
炎上した書き込みの多くは攻撃的な表現を使っている共通点があります。
同じ内容でも文章表現の違いで受け止め方も大きく異なるので書き込む際には十分に注意しなければいけません。
特にステマの場合、読む人を見下したり煽るような文体を用いると高確率で炎上します。
普段は友好的で穏やかなイメージを演出しているSNSほどギャップの大きさから炎上しやすいと言えるでしょう。
ステマそのものが絶対的に悪いのではなく、表現方法に気を配らないことがトラブルを引き起こすことを理解しなければいけません。
デリケートな話題は避ける
文章表現以外の注意点としてSNSで取り上げる話題があります。
古くから「公の場で政治と宗教の話はタブー」と言われていますが、これはその人の主義や信条に直結する事柄であり、そのことを批判するのは非常に危険であるためです。
SNSの場合、無関係の第三者が閲覧するので問題はさらに大きくなります。
特定の主義や信条を批判的に論じると、その部分に反応した人たちが一斉に批判に向かうケースも少なくありません。
最初から話題にしないのが最善ですが、どうしても取り上げるなら直接的な表現は避けるなどの工夫が効果的な対処法になります。
安易な火消しは逆効果だが脅迫などの違法行為に対しては毅然とした態度で臨む
SNS炎上の完璧な予防策は存在しないと言ってもいいでしょう。
自分では気を配っているつもりでも、揚げ足取り同然な理由で炎上することがあります。
万が一、SNS炎上の当事者になったとしても決して慌ててはいけません。
反論したり炎上した書き込みを削除すると却って反感を買い、余計に炎上します。
書き込みに対する批判なら一切反応せず、そのまま放置するのがもっとも賢い対処法です。
SNS炎上に加担する人の多くは一時の悪ふざけな感覚なので、飽きれば早々にいなくなります。
そのため、下手に関わるよりも自然鎮火するまで静観するのが被害を最小限に抑える秘訣です。
SNS炎上に留まらずに個人情報の特定や脅迫までエスカレートした場合は放置せず、速やかに警察や弁護士に相談しましょう。