フリーランスの保険ってなに?

フリーランスとして働くと、収入の不安は切っても切り離せないでしょう。 また、病気や怪我をしたときの減収や、何か問題が起きたときの賠償責任についての心配など、考えておかなければならないことは多いです。 今回は、そんな不安事が多いフリーランスの皆さんが、より安心して仕事に取り組める「保険」についてご紹介いたします。
「メディア」編集部

まずは、フリーランスの社会保険の話

 

会社員であるとあまり意識はしないと思いますが、保険料を会社が折半する形で、社会保険(健康保険・介護保険・厚生年金保険)に加入しています。保険料は給与から天引きされるため、自分自身で納付することはありません。

 

 

それに対して、フリーランスの社会保険は、国民健康保険と国民年金があります。

 

日本は“国民皆保険制度”のため、以下のいづれかへの健康保険加入が必須となります。

 

市区町村の国民健康保険

 

国民健康保険組合が運営する国民健康保険

 美容業界、芸術系、建築など特定の職業の人が加入できる。

 

任意継続保険制度

 社会保険は原則、フリーランスは加入できません。

ただし、会社員時代に2ヶ月以上社会保険に加入していれば、退職して2年間は継続してその社会保険に加入しておくことができます。

 

健康保険が強制加入であることによって、多くの人々から保険料を少しずつ集め、医療費にかかる個人の負担を軽くする仕組みとなっています。

 

 

さらに、病気や怪我、トラブルに遭ったときに備えて、ご自身で加入しておくとよい保険があります。

 

加入すべきお勧めの保険

 

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

 

入会すると年会費1万円がかかりますが、サービスの内容はかなり充実したものとなっています。また、フリーランスやパラレルキャリアを“目指している”人も加入できます。

 

サービス内容

 

[保険]

①賠償責任保険

 

どういった保険?

 

フリーランスとしての業務執行中(日本国内の業務に限る)の行為を原因として、以下の事故が発生し、その結果法律上の損害賠償責任を負うこととなった場合に、支払限度額の範囲で保険金が支払われます。

 

・対人、対物の事故

・業務結果の事故

(例:納品物に欠陥があり、第三者に怪我をさせてしまった)

 

・受託財物の損傷

(例:依頼先企業の施設を誤って損壊してしまった)

(例:第三者から預かっていた財物を誤って壊してしまった)

 

 


また、身体的障害や財物損壊がなくても、以下のような業務過誤があった場合にも補償されます。

 

・情報漏洩

・納品物の瑕疵

・著作権侵害

・偶然の事故による納期遅延

 

 

 

 

②収入・怪我・介護の保険(任意加入)

 

 

病気や怪我をして働けなくなった場合に、喪失所得を保険金として受け取れます。

 

“所得補償”に加え、死亡・入院や通院(日額)・手術・介護・被害事故などの傷害補償が含まれます。

 

また、オプションで、長期所得補償プラン、親孝行サポートプラン、介護サポートプランを加えることができます。

 

 

 

③「フリーガル」報酬トラブル弁護士保険(任意加入)

 

報酬未払い等のトラブルに関して、その予防や発生時のアドバイスを受けることができます。

さらに、損害保険ジャパンの承諾のもと、以下の弁護士費用を保険金として受け取ることができます。

 

・相談料

・着手金

・弁護士報酬金

・訴訟費用やその他手数料

 

[福利厚生]

WELBOX

健康診断や人間ドックの割引、eラーニング、子育て支援、レジャーや旅行の優待、レストランやショッピングの割引特典などのサービスが、第二親等まで利用可能です。

 

その他にも、ベネフィットプランが充実しています。

(法務税務相談、カウンセリング、家事代行、研修など)

 

[その他]

会員データベース

 

プロフィールや宣材データをマイページ上で公開設定にしておくことで、フリーランス協会会員のデータベースに掲載されます。

このデータベースは、フリーランスに仕事を依頼したい企業や個人も閲覧可能であり、自己PRとして活用することができます。

 

GMOクリエイターズネットワーク株式会社「FREENANCE」

 

サービス内容

 

[即日払い]

加入者の売掛債権を買い取って、最短即日で銀行口座に入金してくれるサービスです。売掛債権をすぐに資金化でき、キャッシュフローを改善させることができます。

 

手数料は3〜10%で、即日払いの利用を取引先に知られる心配はありません。

 

〜流れ〜

加入者が取引先に対して、“振込専用口座”を記載した請求書を送付

②加入者からフリーナンスに、即日払いの申請

③フリーナンスでの審査後、加入者の個人口座へ入金

④取引先が、支払期日までに振込専用口座へ入金、フリーナンスが受け取る

 

サービスを利用するには、“フリーナンス振込専用口座”の開設が必要です。口座維持手数料や振込手数料が無料であることに加え、次に説明する「あんしん補償」が無料付帯されます。

 

[保険]

基本サポート「あんしん補償

 

保険内容については、支払限度額など多少異なる部分もありますが、フリーランス協会の賠償責任保険と、類似しています。

 

参照:フリーナンスあんしん補償(自動付帯)

 

まとめ

コロナの影響もあって、ますますフリーランスや個人事業主の活躍の場が増えてくるでしょう。自分自身の専門性を高めていき、より仕事に専念できる環境をつくっていくためにも、フリーランスに特化した保険に入っておくことがお勧めです。