Webマーケティングについて知ろう(後編)

従来、Web担当者の仕事といえば、“Webサイトの更新”が主で、広報的な立場とされてきました。しかし今日では、マーケティングや販売促進などの領域で成果を求められるまで成長し、“Webマーケッター”として、その地位を確率しています。 後編の今回は、Webマーケティングの業務で欠かせない「分析」とは何か、基本的なことからお話いたします。
「メディア」編集部

さて前回、「Webマーケティングについて知ろう(前編)」において

 

Webマーケティングの重要性

Webマーケティング担当者の仕事

Webへの集客のための施策

 

以上3点についてお話させていただきました。

Webマーケティングについて知ろう(前編)

 

今回は、Webマーケティングのもうひとつの側面、「分析」について、どういったユーザーの動きを分析し、改善策を立てていくのかについて、ご紹介いたします。

 

手間や広告費をかけてWebへの集客ができたとしても、すぐにサイトからユーザーが離れてしまい、商品購入に至らなかったとすればコンバージョンは達成されず、Webマーケッターとして成果を得ることができません。

 

コンバージョン達成のためには、“集客”と“分析”はセットで重要となります。

 

Webマーケティング担当者に重要な“3率”

 

Webマーケティング担当者の業務のうち、「分析」をする上で重要となるのが“直帰率”・“離脱率”・“回遊率”の3つの割合です。これらは、Google アナリティクスを利用して確認することが一般的です。

参照:Google アナリティクス

 

直帰率とは

サイトに訪れたユーザーが、最初のページ(ランディングページ)だけを見て、同サイトの他ページへ移動することなく離脱した割合を意味します。

 

離脱率とは

ユーザーがサイトページを訪問し、最後の閲覧ページとなった割合をいいます。

 

例えば、サイト内に「ページX」があるとします。1日あたりXへ5セッションあって、そのうちユーザーがXを最後の閲覧ページとしてサイトを離れたのが2セッションであったとすると、離脱率は2÷5×100=40%となります。

 

※セッション=あるサイトに訪れたユーザーが、アクセスしてから離脱するまでを“1セッション”とカウントします。

 

回遊率とは

ユーザーが1回のサイト訪問によって、ページビュー数をどれ程したのかを表す割合をいいます。

 

基本的には、「回遊率は高く、直帰率が低い」ことがWebサイトとして良好といえます。

 

 

 

直帰率を下げる対策として、以下の視点が重要となります。

 

・ビジュアル面で印象的・魅力的なランディングページとなっているか

 

・文字だけではなく、画像など挿入し、飽きないコンテンツとなっているか

 

・サイトを訪問したユーザーの属性や検索キーワードを分析し、満足を得れるコンテンツとなっているか

 

 

 

回遊率の改善策としては、LPOが効果的です。

 

LPOとは、Landing Page Optimizationの略で、ユーザーが最初に訪れるページの最適化という意味です。

 

 

SEOやWeb広告によって集客ができたとしても、ユーザーにとって満足を得られないページであればすぐに離脱されてしまいます。ランディングページからの離脱を減らし、コンバージョン率を上げるための施策を考えなくてはなりません。

 

具体的にLPOとは、どういった対策をすればよいのでしょうか?

 

・Web広告とランディングページのファーストビューの“訴求内容”を同じにする

 

キャッチコピー画像によって、ファーストビューを魅力的にする

 

・ユーザーのニーズに適した問題提起をする

 

・その問題に対しての解決方法として、商品やサービスを提示

 

実績の明示、顧客評価などを通して、信頼性を証明

 

 

 

離脱率を下げるのに効果的なEFO(Entry Form Optimization)とは

 

コンバージョンとして“問い合わせ件数”を設定している場合、Webサイトを訪問してもらい、回遊対策もバッチリ施したのに、いざ問い合わせフォーマットがユーザーにとって面倒なものであれば、やはりコンバージョンを達成することは難しいといえます。

 

必要十分な情報を取得でき、かつ、ユーザー目線でよりストレスが少ないフォーマットへ工夫する施策のことを、EFOといいます。

 

まとめ

以上のように、Webマーケティングにおいて欠かせない「分析」はどういったことをするのか、ご紹介しました。

 

・Googleアナリティクスを活用して、「3率(直帰率・離脱率・回遊率)」に注目しよう

 

・離脱率を下げるためには、EFOが効果的

 

・回遊率を上げるためには、LPOが効果的

 

Webマーケッターとして、効果的な「集客」と、的確な「分析」によって、コンバージョンを達成しましょう。

Webマーケティングについて知ろう(前編)