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子育てママ向けのWebデザイナー講座が流行っている。
こんにちは、ほっしーと申します。
私自身、出産・育児を経験する中で、会社員という働き方に限界を感じ、未経験からでも何かスキルを身に着けて在宅ワークできないものかと葛藤した経験があります。
そんな中、ひょんなことから「子育てママ向けWebデザイン講座」(仮名)の説明会に参加することになりました。
今回の記事では、数社のデザイン講座説明会に参加してみて分かった講座の概要と、講座終了後のその先にある「稼げる」ために必要な「本当のスキル」について考えてみたいと思います(いくつかの講座説明を受けた上での個人的な雑感ですのでご容赦ください)。
「子育てママ」向け講座の強み
まず、子育て中のママ向けというだけあり、シッター付の講座があります(オンラインでも自宅にシッターさんを派遣してくれるところもありました)。これは大変有難いです。
講座は、週1回、1か月~3か月を通じて計5回程度であり、Webデザインの基本的なスキルを広く浅く身に付けた上で、仕事を受注出来るだけの最低限のレベルに達することが目標となっています(但し、毎日2時間程度の自主学習が必要であると小さな文字で注意書きがありました)。
同講座の更なる強味として、同じように未経験からスタートするママ&先輩ママとのコミュニティがあり、こうなりたい!というモデルケースが見つかりやすく、モチベーションを保つ意味でも良さそうです。
ちなみに、気になる初期費用(講座費用、機器代等)は、平均して22万程度でしょうか。安くはありませんが、全く手が届かない金額でもありません。
初期費用はどのように回収できるの?
私自身、この点が最も気になりました。
この点、数社の回答を勘案すると、講座終了後にこのバナー作成の仲介を何件かするケースが多く、その場合の報酬は安くて2万円~5万円です。
ここでは初期費用の回収の足がかりとなる、クライアントへ示す実績としての成果物の用意が出来るわけです。バナー作成の単価はせいぜい5千~1万円ですから、応用的な勉強を自主的にして、ページ作成やロゴ作成が出来るようになれば、月収60万円も可能であると稼いでらっしゃるママ達はおっしゃっておられました。
講座終了後に求められるWebデザイン以外のスキル
以上のように、講座を受けたからといって、即、初期費用が回収できるような夢物語は無いようで、スキルアップの為には相当の努力が必要となります(当たり前ですね)。
そしてもう一つ、忘れてはならないのが、講座運営側より斡旋された仕事をこなした後は、完全に自分で仕事を獲得しなければいけないという点です。
講座側も説明時にこの点を強調しておられ、成功されている方は営業努力も相当されていて、自分なりの方法で新規クライアントを増やしている、とおっしゃっておられました。
なんせ未経験から始めたヨチヨチ歩きのWebデザイナーですから、最初から大口顧客はつきにくく、大半は知人の紹介から受注に繋がるケースが多数で、その場合、月にせいぜい5万程度の収入となるケースが多いとのことでした。それ以外ですと、クラウドワークスやココナラという個人に仕事を発注するサイトもありますし、制作会社の下請けもあるでしょう。SNSを通じた自分の人となりや成果物のアピールも重要です。
仕事獲得のスキルがあれば間口が広がる。
全てのフリーランスにいえることかもしれませんが、口コミのみではその分野で月60万の収入を得ることはなかなか難しく、かといって、SNSやメディアと通じた集客のスキルと言われても、何から始めればいいのか分からないというのが大多数の本音ではないでしょうか。
特に、これは、時間的に制約のある子育て中のママにとっては頭の痛い問題のようで、何人かのフリーランスのママに聞いたところ、特にSNSでの発信に関して、苦手意識を持つママが多いようです。特に数多くの同業他社とどう差別化を図るのか?という点に苦慮しておられました。
まとめ
以上のように、未経験から講座を受講したからといって、自動的に「稼ぐ」フリーランスにはなれない。
改めて考えると当たり前なのですが、スキルアップをし続けることには覚悟は出来ていても、新規顧客を獲得する営業活動のスキルまでも自主的に学習するのは、なかなか高い壁があるなと勉強になった次第です。(以上)