2019年頃から「5G」という単語を耳にする機会が増えました。
5Gとは、「5th Generation(第5世代の移動通信システム)」のことです。
そして2020年の今年、いよいよその5Gサービスが始まりました。
しかし、5Gを実感・実体験できている人は少ないと思います。
そもそも「5G」とは何なのか、何ができるようになるのか、について解説します。
目次
5Gとは
先にも書きましたが、5Gとは「第5世代の移動通信システム」のことです。
第5世代ということは、もちろん第1世代から第4世代もあります。
それぞれの世代が誕生した年代と何ができるようになったのかについては以下のとおりです。
- 1980年代:1G(無線アナログ、携帯電話)
- 1990年代:2G(パケット通信、メール)
- 2000年代:3G(パケット通信の高速化、iモード・ezweb)
- 2010年代:4G(データ通信をさらに高速化、動画・スマホゲーム)
そして5Gですが、日本では大手通信キャリアのNTTドコモ、au、ソフトバンクが2020年3月から、楽天モバイルは2020年6月から5Gが一部の地域で使えるようになりました。
では、5Gの特徴は何でしょうか。
5Gの特徴
1. 高速大容量
2時間の映画が何と3秒でダウンロードできるそうです。
また、ライブやスポーツをマルチアングルでリアルタイムに臨場感のある映像で楽しめるようになります。
2. 超高信頼・低遅延
通信の遅延がなくなり、より安定した接続が可能になります。
リアルタイム性の高いゲームや無人ロボットの操作などを、通信の遅延を意識することなく実現・体験することができます。
3. 多数同時接続
モバイル端末だけではなく、家電や街中のあらゆるデバイスがネットワークに接続され、IoTが加速されます。
4Gとの違い
現在既に私たちの大部分は4Gの世界にいます。
私たちが、3Gから4Gに変わったと劇的に感じられたのは、何と言ってもスマートフォンの登場ではないでしょうか。
今では「ガラケー」と呼ばれている携帯電話で、メールの送受信をしたり、iモードやezwebと呼ばれるサービスでインターネットに接続して、ちょっとしたコンテンツを見たりしていた時代から、スマートフォンを手にしてからはできることが飛躍的に多くなりました。
パソコンでインターネットに接続しているのとほぼ遜色のないリッチなコンテンツにアクセスでき、ゲームや動画のクオリティも劇的に上がりました。
4Gになって通信サービスのクオリティが劇的に向上した中で、これ以上、何が変わるのか疑問に思うかもしれません。
5Gの特徴は、先に挙げた1.高速大容量、2.超高信頼・低遅延、3.多数同時接続の3つです。
これだけを言われても、既存技術の品質が少し上がっただけのように感じるかもしれません。
しかし、そこにはとてつもなく大きな可能性が秘められています。
例えば、2時間の映画が3秒でダウンロードできるようになるのですが、そうなると、今までは自宅のWifiで予めダウンロードしておいて通勤電車で見ていた番組や映画も、思い立ったその場でダウンロードして即座に視聴することができるようになります。
電車内の吊り広告などで見かけた面白そうなコンテンツや、SNSで見かけたお勧めの映画に、その場でアクセス、ダウンロードして視聴することができるようになるのです。
またスポーツ観戦でも、マルチアングルを駆使して自分の好きな角度から観戦したり、ARなどを活用して情報にアクセスしながら、臨場感あふれる映像を見ることができるようになります。
この他にも5Gを使った様々なサービスが提供されるようになり、今まで体験できなかったことが体験できるようになります。
今、各企業は、5Gでどんなサービスができるようになるのか必死に知恵を絞って考え、またそれに向けたコンテンツを作成しているところです。
まとめ
5Gがやってきた(前編)として、まずは5Gとは何なのかと、4Gとの違いについて解説しました。
ここに書いた内容だけでも既にワクワク感が止まらないですよね。
後編ではさらに具体的に何ができるようになるのか、どのようなサービスが出てくるのかについて解説します。