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「製品中心」のマーケティング1.0【シリーズ:コトラーのマーケティング4.0を読む(その3)】

メディア編集部のタツカワです。「コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則」を引き続き読んでいきます。この記事では、マーケティング4.0の前段でマーケティング1.0について解説します。マーケティング1.0は「製品中心」「いい製品を安く大量に作れば売れる」というものです。4P分析についても書いています。
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こんにちは、メディア編集部のタツカワです。

 

コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則」を引き続き読んでいきます。

図書館で神様コトラーに出会った【シリーズ:コトラーのマーケティング4.0を読む(その1)】

マーケティング4.0があるということは、1.0、2.0、3.0もあるの?→あります

コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則」というタイトルを見て、こう考えた人も多いと思います。

 

マーケティング4.0があるということは、マーケティング1.0、マーケティング20、マーケティング3.0もあるの?

 

ズバリあります!

 

さらに言えば、マーケティング1.0、マーケティング20、マーケティング3.0を前段で知っておけば、よりマーケティング4.0について理解できます。

 

そこでこの記事では、まずマーケティング1.0について解説します。

 

マーケティング1.0は「製品中心」

18世紀の産業革命以降、工業製品の大量生産、大量消費が可能になりました。

 

1900年代当初に「マーケティング」という概念が誕生した当時の考え方がマーケティング1.0でした。

 

その考え方はシンプル。「いい製品を安く大量に作れば売れる」というものでした。消費者より企業、もっと言えば製品中心の考えでした。

 

マーケティング1.0は、消費者の数が多いマス市場に向けた考え方でもありました。

 

大量生産が可能で、なおかつ消費者の需要が生産者の供給を上回っていたので、マス市場で大量生産、大量消費を狙うことが合理的だったのです。

 

マーケティング1.0の成功例:フォードT型車

マーケティング1.0の成功例としてよく紹介されているのが、フォードT型車です。

 

フォードT型車は1908年に誕生し、20年以上大きなモデルチェンジをせずに販売されました。

 

現在日本車ではマイナーモデルチェンジが2年、フルモデルチェンジが4年が相場ですので、どれほどモデルチェンジせずにすんだかわかります。

 

販売車種を絞り、効率よく大量生産することで、品質と価格を両立させてロングセラーとなったフォードT型車は、マーケティング1.0の典型的な成功例です。

 

4P分析は現在も通用する重要なフレームワーク

最後に、マーケティング1.0において重要なフレームワークを紹介します。

 

それは、4P分析です。

 

4Pとは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の4要素です。

 

マーケティング戦略を考える時にはこれらの4要素に分けて考えて、全体でもっとも効率よく利益を生み出すか決めます。

 

4Pはコトラーではなくマッカーシーという学者が提唱した概念ですが、マーケティングによく使われるフレームワークなので、覚えておいて損はありません。

 

では、この記事を終わりにします。次の記事ではマーケティング2.0について解説しますのでお楽しみに!