ひとりで悩まない!登場人物を増やして

ひとりで悩まない!登場人物を増やしてプロジェクトを進める方法

フリーランスとして「なんでも自分でやらないといけない」と一人で悩んでいる方や、会社でリーダー役を任され、責任感から孤軍奮闘するも仕事が進まない方へ。 一人でやらずに「登場人物を増やす」ことでプロジェクトや仕事をスムーズに進ませる方法について、私が仕事の中で意識しているノウハウをご紹介します。
「カワリニ」編集部

こんにちは、フリーランスエンジニアのアイザワです!

自宅を拠点に、リモートワークでお客さま企業のIT関連業務のサポートをしています。

 

フリーランスで仕事をしていると「フリーランスって全部の仕事を一人でやるんですか?」という質問をいただくことがあります。

たしかにフリーランスを始めた時は、なんでも自分でやらないといけない気持ちがあり、一人で悩むことが多くありました

また会社員時代にリーダー役を任された時も、責任感からか一人で抱え込み、上司やお客様にうまくいっていないことを相談できず、プロジェクトの進行を遅れさせてしまったことも。

 

今回の記事では、一人でやらずに「登場人物を増やす」ことでプロジェクトをスムーズに進ませる方法について、私が仕事の中で意識しているノウハウをお話します。

 

まず「登場人物を増やす」ことの効果を漫画を例に解説し、「登場人物を増やす」ことで言いづらいことを伝える、プレゼンやデモをうまく行かせる、プロジェクトを加速させる方法を紹介します。

 

少し周りの協力を仰ぐだけで効果を発揮しますし、日常生活でも使えるテクニックだと思いますので、ぜひ試していただけたらと思います。

 

「登場人物を増やす」ことで、自然にさりげなく、すみやかに言いたいことを伝える

こちらの記事は元ジャンプの編集者が、漫画家を目指す人たちに向けて、技術を伝えるブログの一つの記事ですが、漫画における「登場人物を増やす」ことの効果について言及されています。

 

『ドラゴンボール』の敵はなぜいつも2人組なのか

https://www.shonenjump.com/p/sp/2019/saito_blog/blog/003.html

 

天津飯&餃子、ベジータ&ナッパ、19号&20号、17号&18号など、『ドラゴンボール』で、いつも敵が二人で出てくるのには、元編集者の筆者が考える理由があります。

それは、「2人(以上)いると、敵同士の会話が生まれ、目的を読者にさりげなく伝えられる」ということです。

 

『ドラゴンボール』に話を戻すと…「ベジータとナッパ」の場合、サイヤ人が地球に襲来する展開なので、「敵」はベジータだけ用意すれば、ストーリーは最低限成立するでしょう。
そこにナッパを追加したことで、敵同士の会話が生まれ、目的を読者にさりげなく伝えて、さらに2人のキャラ性と対比(短気なナッパと冷徹なベジータ)まで見せられるようになりました。
 
もしベジータだけが襲来した場合、独り言が多くなるか、悟空たちにいろんな情報をベラベラ親切にしゃべる不自然なキャラになったのでは。
 
(ベジータとナッパが地球にきた時の掛け合いページの画像)※引用元みてくださいm_ _m
 
これベジータ一人だった場合は「くっくっく…俺が地球に来たのは、どんな願いでもかなうドラゴンボールを手に入れるためだぜ!」と独り言で親切に説明してくれるめっちゃダサいシーンになっちゃいそう。
 
(引用:https://www.shonenjump.com/p/sp/2019/saito_blog/blog/003.html)

 

クールで強いベジータ様がこんなにダサくなるなんて、、、これが仕事の場だとすると、話を聞いている相手からは、「この人一人で一生懸命話してるけど、話長くてよくわからないな」「台本に沿って説明されてる感じがするな」という印象を与えてしまう場合があります。

 

仕事の場でも意識的に「登場人物を増やす」ことで、自然にさりげなく、すみやかに、お客様や仕事相手に「自分が伝えたいこと」を伝えられる確率がグッと上がります。

 

言いづらいことは、登場人物を増やして早く伝える

 

言いづらいことを伝える時は、登場人物を増やして伝えると上手くいく場合があります。

お客様とのミーティング、上司への報告を行う前に、意図的に登場人物を増やし、役割分担を明確にして、話すことを決めておくことが大事です。

 

たとえばシステム開発をしていて、お客様と打ち合わせをする場合は、「制作物の進捗や状況の話をする人」と「お金の話をする人」で役割分担をすると話が進めやすいです。

特にたまたま進捗が悪かったりする場合に、お金の話がしづらかったりします。

お客様の要望が以前より増えている場合や、想定以上に工数がかかっている時も、追加費用の話をするのが延び延びになってしまったりします。

 

また仕事をお願いする側の立場でも同様のことが言えます。プロジェクトが忙しい時期に、家庭の用事とかで休まないといけないということを言いづらく、無理して働いて不満が溜まっているようなメンバーがいたりします。

こういう場合も、休力者と一緒に下記のようにやりとりをすれば、言い出しやすいのではないでしょうか。

 

 協力者「来週、なんかあるとかっていってなかった?」

 休みたい人「そーなんすよ、ちょっと実家で予定あって…」

 マネージャー「そうなんだーじゃ予定調整して、ここはお休みしてくださいー」

 

デモやプレゼンで、登場人物を増やしてイメージさせる

デモや、プレゼンテーションでも、登場人物を増やすことで、聞いている方にイメージしてもらいやすくなります。

 

私は新規にリリースするシステムをお客様の前でデモする場合などは、お客様の窓口担当の方に協力していただいて、ロールプレイングをする方法をよく使います。

 

たとえば営業支援システムであれば、下記のように商談を想定したロールプレイングをします。

 

アイザワ「こんにちはーはじめまして、私〇〇と申します。」

担当の方「本日はよろしくお願いします」

アイザワ「それでは我が社の製品にご興味いただいた理由をお聞かせいただけますか?」

担当の方「社内で〇〇を検討していて、こういう機能を求めていたんですが、、」

(一旦ストップして)

アイザワ「ここで、営業支援システムの画面で、お客様がお話しいただいたことを入力していきます」

 

ちなみに担当の方と示し合わせて、突然ロールプレイングを始めると、多少笑いが取れます。(関係性にもよりますが)

 

また若手のエンジニア向けの講演などでよく使うのですが、突然、会場にいる人に質問を投げかけるのも効果的です。

講演開始の前に会場に早くきてる人とコミュニケーションをとって、「あとでこういう質問するので考えといてください」と伝えておいたり、運営の人に当てると、もたつかずにうまくいきます。

 

ちょっとした仕込みをして、その場にいる人たちも登場人物として巻き込みましょう。

最強の登場人物である専門家の一言で、仕事を加速する

 

専門家の協力が得られるのであれば、その人に一言言ってもらうことで仕事のスピードアップが図れます。

 

たとえばお客様の要望に対して、「なぜできないか」を説明するのが、意外と難しく時間がかかる場合があります。

もちろん、なぜできないかを説明することは可能なのですが、そのために資料を集めたり、わかりやすく解説するのに時間を取られる場合があります。

 

ただ専門家の人の協力を得られる場合、「それはできないですよ(長年の経験で)」の一言で解決する場合があります。

本当に正しい情報であることを確認した上であれば「専門家の〇〇さんが、こう言ってました。」で済んでしまう場合もあります。

 

プロジェクトによっては、フルタイムではなく週に1日だけの参加や、月に数回の打ち合わせという形で専門家に参画してもらうことも多くあります。

もちろん費用は発生しますが、自分たちで検討をしたり調査する時間を削減して、正しい情報を得た上でプロジェクトが加速することを考えると、費用対効果が高いなと感じます。

正確に早く、仕事を進めるために、みんなで協力する

ここまで、登場人物を増やすことで、プロジェクトをスムーズに進ませる方法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

「○○さん、この役で。僕はこの役だとわかりやすいですよね」みたいな会話が自然に出てくるようになると、かなりスムーズになるのではないでしょうか。

 

ある意味「自分に都合の良い話を通すためのテクニック」のような話にも聞こえてしまうかもしれません。

今回ご紹介したノウハウを活用するために重要なことは、円滑なコミュニケーションをとって、仕事を前に進めたいという「思い」を共有することです。

一つでもお試しいただき、正確に伝わることと、伝わるスピードが早いことで、お客様やプロジェクト全体に貢献していただけたら幸いです。