こんにちは。メディア集客スペシャリストマスター講師のまるカリです。
普段はメディア集客の考え方や型をお伝えしていますが、今日は少し視点を変えて「採用」に関するお話です。
大きな視点で見れば、商材への集客も、採用の集客も本質は同じ。
「価値」が伝わっているか?が問われています。
この記事はこんな方に向けて書いています
採用マッチングサイトや求人サイト、スカウト型のサービスを使っているけれど…
応募が来ない
採用しても辞退・早期離職が多い
費用をかけても成果が出ない
内定を出しても選ばれない
そんなモヤモヤを感じている方へ。
私は採用マッチングサイトを否定するつもりはありません。
むしろ、その特性を正しく理解し、上手に活用することが大事だと思っています。
そして今回はもうひとつの選択肢、「自社での採用集客」もやってみませんか?という提案です。
目次
採用マッチングサイトがどういうものかを知ろう
採用マッチングサイトってどんなもの?
採用を仲介してくれるシステムがとても優秀なため、私たちはつい「これで十分」と思ってしまいがちです。
実際、登録者数も多く、「就職したい・転職したい」といった明確なニーズを持った人たちが集まっています。
エントリーから面接までの管理も一元化されており、非常にスムーズで便利。
この記事を読んでくださっている方も、どこかのサービスを使った経験があるのではないでしょうか?
✅【総合求人サイト】
幅広い職種・業種に対応。企業規模問わず使われています。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
リクナビNEXT | 登録者数が多く、転職希望者向け。 |
マイナビ転職 | 若手社会人や第二新卒層に強い。 |
エン転職 | 企業からの口コミや評判も掲載。 |
doda | キャリアアドバイザーとの連携が強み。 |
✅【業種・職種特化型】
特定業種・職種に特化したマッチングサイト。
サイト名 | 対象職種・特徴 |
---|---|
Green | IT・Web業界に特化。カルチャーフィットを重視。 |
Wantedly | 共感・ストーリー型採用。条件より想いでマッチ。 |
ジョブメドレー | 医療・介護・保育業界に強い。スカウト機能あり。 |
建設求人ナビ | 建設業界に特化。資格や経験の有無で絞れる。 |
✅【スカウト型/ダイレクトリクルーティング】
企業側から候補者へ直接アプローチができる仕組み。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
ビズリーチ | ハイクラス人材向け。年収800万円以上が多い。 |
YOUTRUST | SNS型。スタートアップや副業マッチングにも強い。 |
OpenWork(旧Vorkers) | 社風や口コミを見てからスカウト可能。 |
便利だからこその“落とし穴”
これらのサイトは本当に優秀が故に、勘違いしてしまいがちなのですが、あくまでも…凄く便利なツールでしかないのです。
自社がどんな想いで事業をしているのか?事業を通して、顧客にどんな価値を提供するのか。
採用されたら、一緒に働くチームの仲間として、見込み就職希望者に給与以外に何を提供出来るのか?
「この会社で働きたい」と思ってもらえる理由は、自分たち自身で伝えていくしかないのです。
自社がマッチングサイトを通じて就職希望者と繋がりやすくなっているだけで、就職希望者に何を提供してどんな価値を感じて貰えるのか?は自分たちが頑張るしかないのです。
マッチングサイトが陥りがちな構造
採用マッチングサイトでは、主に以下のような情報が前面に出ます。
-
給与
-
勤務地
-
勤務時間
-
福利厚生
いわゆるスペック(条件面)の比較です。
また、多数の企業が並んで掲載されるため、“横並びの比較”が前提になります。
想像してみてください。
レストラン探しや美容室選びで、マッチングサイトを使うとき、まず条件から絞り込み、写真や値段で比較して決めませんか?
シェフがどこで修行して、どんな事に拘ってるかとか、なぜ美容師になって頑張ってるのか?気にして選んでいるわけじゃないですよね。
採用の場合も同じです。
求職者はまず条件を検索し、そこからふるいにかけ、応募先を選びます。
その中で、「雰囲気」や「価値観」「人間関係」といった見えにくい魅は伝わりづらいのが現実です。
その結果…
-
応募は来るけど、内定を出したら辞退された…(ほかの条件の良い所に行ってしまった)
-
やっと採用できたのに、1か月もたたずに辞められてしまった…(条件で選ばれたからうまくマッチングしていなかった)
-
採用サイトに毎月数十万円払ってるのに、応募ゼロ…(条件で比較されて落とされているかも…)
このような事が起こりやすくなります。
「うちの会社、やっぱり魅力ないのかな…」そう思ってしまう前に。“伝え方”を見直すだけで、結果が変わることもあるんです。
自社採用もやってみよう!
じゃあ自社でやるなら、まず何をすればいいの?
以下は一例です
① 社員のインタビューを載せてみる
今いる社員さんに「なんでこの会社に入ったの?」「どんな人と働きたい?」などをインタビュー。
リアルな声が、求職者の心に届きます。「この人と働いてみたい」そう思ってもらえることが、応募の質を変える第一歩です。
② SNSで会社の“日常”を発信する
特別なことをする必要はありません。自分自身の仕事の考え方やスタンスを発信したり
社員イベント、出せる範囲での実績、社長の人柄、オススメのツール、スキルアップのために読んだ本の感想とか…。
「自分の人柄」や「会社の空気」がわかる投稿がオススメです。
条件ではなく、会社の空気感や人に価値を感じたり惹かれる人が応募してきます
③ 採用ページに「想い」を書いてみる
「業界を変えていきたい」「こういう仲間と働きたい」
条件よりも、“なぜこの仕事をするのか”という会社の想いを見たい人は、確実に増えています。
上記は一例です。大学で業界に関する講義をするのが効果的かもしれないですし、採用イベントに参加してプレゼンテーションするのが良いのかもしれません。
より効果的になるように、メディア全体を見ながら設計するのをオススメします。▼画像リンク
採用マッチングサイトは便利ですが、それだけに頼ると「伝えきれない」ものも多い。
自社採用は、ゆっくりでも、確実に「合う人」が来てくれます。そしてその人たちは、長く、楽しく、会社にいてくれる可能性が高い。
未来の仲間に、あなたの会社の魅力がちゃんと届くように。まずは小さくでも始めてみませんか?
もしかしたら、採用マッチングサイトから、オウンドメディアを見て「いいな」って思ってくれる人も出てくるかもしれませんよ。
まとめ
自社採用も是非平行して進めてみて頂きたいのですが、すぐに魔法のように採用出来るわけではありません。
なので腰を据えて頑張るぞと決めて、少しずつ今から初めてみてもらえたら嬉しいです
採用マッチングサイトのメリット・デメリット
項目 | 採用マッチングサイト | 自社採用(SNS/HP等) |
---|---|---|
即効性 | ◎ はやい | △ 時間がかかる |
コスト | △ 高い(掲載料等) | ◎ 低い(無料〜少額) |
ミスマッチの少なさ | △ 条件先行でズレやすい | ◎ 価値観マッチしやすい |
ブランディング性 | △ 限定的 | ◎ 広報にもなる |
定着率 | △ 低い傾向 | ◎ 高めやすい |
いざ始めようと思ったけど、どんなコンテンツ用意しよう?と困った方へ…
以下も一緒に読んでみてください